オレンジライフ【雀魂・Mリーグ】

雀魂やMリーグ、麻雀についてを書いております!

兄妹・姉弟の世界の話

STORY 6-③ by Ayaka

前 natsumikan-toaru.hatenablog.com 「ああああははははあははは!!!!!!!!!かわういいいいいひひいいいっひひひいいいいぃぃ!!!!!マユちゃん結婚してーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 「死ね万年発情期!!!!!一刻も早く私から離れてください警察呼びますよ…

STORY 6-② by Ayaka

前 natsumikan-toaru.hatenablog.com 「神崎サツキ。この子が今回の私の担当ですか〜?」 「ああ」 『組織』構内で、『アヤカ』はデスクに座る男と話していた。 「どんな『才能』〜?」 「医者の家系でな。成績優秀スポーツ万能容姿端麗」 「で?たったそれ…

STORY 6-① by Ayaka

「どうしたんだ?帰らないのか?」 「………………」 夜。町中のコンビニの前で、少女は座り込んで携帯をいじっていた。 「中学生だろお前。もう10時になるぞ」 「帰りたくないんで」 少女は誰が見ても明らかに、暗い表情をしてふさぎ込んでいた。 「なんでだ?…

STORY 5-⑦ by ?????

前 natsumikan-toaru.hatenablog.com 「なるほど。やっぱり九条さんのお兄さんを懐柔しましたか」 少年は、関東屈指の暴力団、山王会の一員。 それも高校生の身で次の代表候補という地位にある。 「報告ありがとうございます。では」 携帯をポケットにしまう…

STORY 5-⑥ by Ayaka & Yuki

前 natsumikan-toaru.hatenablog.com 『アヤカ』と名乗る女性は、九条家に向かう道すがら、笑みを浮かべていた。 (これで、ひとまず第1段階はOK) 『アヤカ』の真の目的は、外国からの外的要因で『組織』を潰すことの他にもあった。 (九条ユウキ。思った通…

STORY 5-⑤ by Yuki

前 natsumikan-toaru.hatenablog.com 「私は、『組織』を潰す。そのために、あなたの力を借ります」 「おいおい。俺の力ってなんだよ。俺はただのイチ学生だぞ。そんなでかい規模の組織を潰すのに使える力なんて持ってない。っつーかだいたい、そんな犯罪組…

STORY 5-④ by Yuki

前 natsumikan-toaru.hatenablog.com 「私は、『神様候補』であり、『組織』のトップである室長の直属の工作員。『神様候補』は私を含めて2人いますが、もう1人を右腕とするなら私は左腕でしょうかね」 「あえてそう言うってことは…、もう1人の『神様候補…

STORY 5-③ by Yuki

前 natsumikan-toaru.hatenablog.com 『才能』を集め、ある個人にそれを集約し、『神様』を作り出す。 なんだそれはバカかこいつ。そもそも…。 「矛盾してるだろ。その『組織』はあくまで『科学技術の振興を図る活動』ということでNPO法に認められてるはずだ…

STORY 5-② by Yuki

前 natsumikan-toaru.hatenablog.com マスターには飯を食えと言われたが、ファミレスでして良い話ではないということで、俺と『アヤカ』はパーティルームの個室を借りた。 防音性の高い部屋。声は外に漏れなさそうだ。 「初めに言っておきます。私はNPOの特…

親友②

「返して!返してよぅ!」 「?」 ふと前を見ると、道端でランドセルを背負った男の子3人が、何か揉めているようだった。2人が1人のランドセルを無理矢理奪おうとしているように見える。 (なんだ?いじめか?小学生ならまだ可愛いもんだろうが…) カズキ…

親友①

いつもと同じ帰り道。 だけどいつもと違うことがあれば、 ちょっとだけいつもと違う会話が始まることもある。 バスケ部の顧問のミレイが交渉を頑張ってくれたおかげで強豪校との練習試合が組めた。 何クォーターやったかは覚えてない。 全体で見ればウチが負…

STORY 5-① by Yuki

前 natsumikan-toaru.hatenablog.com 「苦っ!砂糖砂糖…」 「イオリ…。ユウキさんがせっかく淹れてくれたのに砂糖で埋める気?どんだけ入れてんの。まあアタシはおこちゃまイオリクンと違ってブラックで頂きまsにっっっっっが!!!!????」 「お前の方が失礼な…

STORY 4-③ by Yuki

前 natsumikan-toaru.hatenablog.com 「俺がいつも何を見てるか?っすか?」 新学期になって初めての休日の夕方。 1 chanceには俺の妹のマユナと同じ部活仲間のカズキが部活終わりに来ていた。 「お前、よく相手の当たり牌とか鳴きたい牌とかビタ止めするだ…

STORY 4-② by Yuki

前 natsumikan-toaru.hatenablog.com 「ユウキ。また本読んでるのー?」 「んー」 肌寒い日が増えた秋の終わり。(営業中に)本を読んでると、イタリア生まれの少女エリアに声をかけられた。 「『ヒャクネンノコドク』?」 「『孤独』を読めるのか。相変わら…

STORY 4-① by Yuki & Kenji

前 natsumikan-toaru.hatenablog.com 「麻雀?ってあれですよね。負けたら指切られるヤツ」 「ダーティーなイメージはしょうがないとしても、お前のそれは極端すぎるだろ…」 喫茶『1 chance』。俺はここでバイトをしている。 大学のレポートを片付けようとし…

STORY 3-④ by Iori & Kazuki & ???????

前 natsumikan-toaru.hatenablog.com で、いくら完璧に打てたとしてもそれが実らないのが麻雀というクソゲーなわけで。 「またお兄のトップぅー……」 サツキも、弟クンもマユナちゃんも善戦した。 アガる時にアガって、オリる時にオリて、鳴く時に鳴いて、回…

STORY 3-③ by Iori

前 natsumikan-toaru.hatenablog.com 「お邪魔します」 「します」 「いらっしゃいです。イオリさんも」 「マユナちゃん、久しぶりだね」 本試が終わり、結果発表も終わらないままサツキはユウキさんとの再戦の機会を得た。というか、禁断症状が出始めた姉貴…

STORY 3-② by Satsuki and Kazuki

前 natsumikan-toaru.hatenablog.com イオリに言われてネトマを打った。その間、イオリもカズキも真剣な目で闘牌を見ていた。 「くっ、2着か」 「そりゃそうだろ。トップのヤツ55000点だぞ。むしろ2着で粘った方じゃねーの?」 「そうな」 イオリがそうだと…

STORY 3-① by Satsuki

前 natsumikan-toaru.hatenablog.com 「イオリくん!麻雀を!麻雀を教えたまえ!」 「うるさっ!」 受験シーズン真っ只中の12月。 アタシは教室で友達のイオリに飛びつくように頼みごとをしていた。 「おい受験生よ勉強は!?」 「やるやる!だから少しだけ…

STORY 2-③ by Kazuki

前 natsumikan-toaru.hatenablog.com 「お兄、連れてきたよー」 4人家族が住む家にしては、大きい家だった。ねーちゃんが「リアルでやってみたい」と言い出すもんで、マユナが「じゃあウチに来ますか?」というあっさり流れで九条家に来ていた。 「おー」 …

STORY 2-② by Kazuki

前 natsumikan-toaru.hatenablog.com 「あ、ジンジャーエール切れてた。カズキ買ってきてよ」 「自分で行けよ」 「アタシのいない間にアンタマユちゃんに何かするつもりでしょ!汚らわしい!アタシのマユおっとよだれがアタシのマユちゃんに何かしたらただじ…

STORY 2-① by Kazuki

『人間、世界中どれだけの不平等があったとしても、命の価値だけは人は皆平等』。 医者の父さんがいつも俺たち姉弟に言ってたことだ。 それを曲解したのか、はたまた本当の意味で理解したのかは知らないが、俺たち姉弟の仲では『お姉ちゃんなんだから』とか…

STORY 1-③ by Mayuna

前 「お前が九条さん泣かしてる間に全員分のバッグ運んだ俺にねぎらいの一言を」 「計算通り」 「おい!!!!!!!!!!!!」 練習試合が終わって自分たちの学校に戻り、解散の後、私たち3人は部室に残っていた。 あの後、ちょっと遅れた私たちを気にしてた人は何人…

STORY 1-② by Mayuna

前 「お前だけの体か?医者でもねーのに何が大丈夫なんだ。またベッドに担ぎ込まれたいのか?」 「…………」 雨が強まる中、同じ傘の中に入っている神崎君の言葉を浴び、私はこう思った。 めんどくさい。 人より少し物覚えが良かった私は、『神崎』の名を見た時…

STORY 1-① by Mayuna

「大丈夫だからっ。もうちょっと頑張ってね!」 甘やかされて生きてきた自覚はあった。 父さんは大企業の幹部、母さんは銀行勤めでお金に不自由はなかった。 家族はみんな優しくて、ほしいものもたいていは買ってもらえた。 学校生活も、容姿には恵まれてい…

バイト仲間

チリンチリン 「ありがとうございましたー」 小気味良い鈴の音がなる。 喫茶店『1chance』を後にしたお客を見送ったユウキは、テーブルの食器を片しにホールへ出る。 (最近、コーヒーだけ飲みにくるお客さん増えてきたな。現在進行形で進化し続けてるもんな…

天才②

前回 天才① - オレンジライフ【雀魂・Mリーグ】 体の使い方が超人的に上手い。 初めてやることでも見ただけで一定の成果を出せる。 世間的には『天才』と言われるような少女、エリア。 そのルーツはエリアの家族にあった。 一言で表現するなら、子煩悩。これ…

天才①

エリアというイタリアで生まれた少女は、大体のことはなんでもできた。 俗に言う『天才』というやつか。 ある日、たまたま日本の文化を教えてやろうという話になって、キネとウスをサクッと自作して餅つきをした。 エリアの前で餅をついて食わせてやろうと思…

師匠②

前回 師匠① - オレンジライフ【雀魂・Mリーグ】 「ロン。12000」 「ぬえぇ…」 大学の麻雀サークルの部室。 新規メンバーを迎えての最初の半荘のオーラスは、イオリとサツキのめくりあいにて終了した。 あの後サツキとアヤカはいったん大学を離れ、ラン…

師匠①

「来ませんねー」 「来ませんね〜」 自動麻雀卓に突っ伏すように座っているのはサツキとアヤカ。2人は大学の麻雀サークルに所属するうら若き可憐なJDである。 「こんなに誰も来ないとアヤカとイチャイチャするしかないんだけどなー」 「う〜ん。帰ろうかな…