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麻雀Mリーグ 2020/3/17 1戦目 緻密な暴君

メンツはこちら

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natsumikan-toaru.hatenablog.com

 

以前、この記事にて、僕は「瑞原プロは他の化物Mリーガー達よりは少し劣る」という評価をしていました。

ですが実を言うと、僕は瑞原プロの麻雀は今シーズンでは4回くらいしか見ておらず、あんまり印象に残らなかったため、そんな風なイメージを持っていたのだと思います。

申し訳ありません瑞原プロ。

 

で、このセミファイナル2日め。

見て、驚きました。

 

瑞原プロめっちゃうまい…。

 

冗談抜きでMリーガー5本指に入ってんじゃねーのこれ…。

 

と思いました。

 

その闘牌を見ていきましょう。

 

東1局 0本場 親 瀬戸熊

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いきなり瑞原プロじゃないんかい。

まあ焦らず行きましょう。

瀬戸熊プロの手がこんな感じ。

東南六索は出たらポンでしょう。

 

と思っていたら…

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茅森プロが打南

 

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「シーン」

はぁ?ぬる!!

と、1年前までの僕なら思っていたでしょう。

ですが今はそうは思いません。

 

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確かに東南と鳴くことは簡単にできそうで、ホンイツやトイトイで高打点が期待できます。

ですが鳴くと、とにかく目立つ。

河も次第に派手になっていき、字牌やソーズは抑えられやすくなっていく。

この手は落ち着いて見れば東南を鳴けたところでまだ3シャンテン。

ここからまだ先が長いことを考えると、今目立って牌を絞られるリスクを高めてしまうことは、あまりよろしくないかもしれないのです。

それよりも…、いやここから先は見ていった方が早い。

 

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北が重なる。これは偶然です。

 

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茅森プロから、今度は東

これもスルー。

 

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ソーズを引いて前進。

 

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中まで重なる。これも偶然ですから。

「これ」は「さすが瀬戸熊」ではないですから。

 

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ここで、この手牌になってようやくポン。

「これ」が、「さすが瀬戸熊」です。

東南北は全て1枚切れ。

他家は全然持っていたくない牌になっています。

こうなれば鳴きやすい。

こうなった方がアガりやすいというのが瀬戸熊プロの思考なのです。

 

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文句なしで鳴きやすい字牌を狙ってのトイトイコース。

 

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事実、テンパイした前原プロから東

 

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このテンパイ。

果たして最初から南ポンしていたらテンパイを組めていたかどうか…。

それは誰にも分かりませんが、瀬戸熊プロの「重い鳴き」は油断ならない戦術として引き出しに入れておかねばなりません。

 

(ここまで言っておいてなんですけど、僕は最初から鳴きます。)

 

 

まあ、とは言っても。

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この鳴きで、

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こんな捨牌ならもう誰もソーズ字牌は切りませんけど。

 

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はい?

 

東2局 0本場 親 茅森

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気を取り直して、瑞原プロです。

何切る?

普通に考えれば九索です。

ただ、この手を東ポンの1000点にしたくなければ789三色やホンイツを残しての打二萬とかも面白そうだと思いますが、いかがでしょうか?

 

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知ってた。

 

東3局 0本場 親 ママ

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配牌エグすぎ。

 

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あのー、まだ3巡目なんですけど…。

 

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さあ、選択ですね。

ドラ中待ちダマ続行か、北待ちリーチか。

 

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瑞原プロの選択は、北待ちリーチ。

これ、僕もこうした方が良いと思います。

 

中待ち続行ならばさすがに出アガり率が大差なのでダマ続行です。

ですが、ダマにしておいても簡単に出る牌ではありません。多くの場合は中盤以降になるまで出ないでしょう。

その間に他家が自由に動けると、アガられてしまうかも知れません。

ですのでさっさとリーチしちゃいたいんです。

この巡目からのリーチであれば、アンパイに窮して北が切られる可能性は十分あります。中待ちダマとどっちがアガりやすいかは分かりませんが、他家の足を止められる点でこちらの方が優秀だと判断します。ツモった時の打点が劣りますが…。

 

このリーチを受けて瀬戸熊プロ。

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おや、ちょっと考えてます。

手はこちら。

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なんと瀬戸熊プロ。

瑞原プロの捨牌からチートイを予測し、西が切れないでいたのです。

 

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二索切り。

冷静で緻密。

一昔前は「暴君」などと呼ばれて攻撃力のイメージが強かった瀬戸熊プロですが、こういった精密さがあるからこそ、今まで勝ってきたのでしょう。

 

さて、今回はここまで。

僕が瑞原プロに惚れた(既にかなり惚れてはいましたが)1打はまだ先です。

 

 

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