夕餉はギャンブルのあとで (飯テロ)
(本記事の内容は全てフィクションです)
裏社会で大金を回す仕事。
闇カジノ。
非合法ながらもそこにいる人間は一般人と同じように何かを背負い、何かのために働いています。
時には「辞めてやる!」となることもあります。
当然です。
同じ人間ですから。
それでもプライドがあるから。
この世界で生き残ってきた、今までの積み重ねと努力があるから。
危ない橋を渡り続けながらもこの世界で生き続ける。
生き続けられる。
そこにビールとうまいメシがあるのなら!
主人公のハルイチは闇カジノを仕切るディーラー。
社長のエンディら仲間とともに、非合法の日常の中で生き残り続けている裏の住人。
それでもギャンブルという仕事には常にリスクが付き纏います。
店単位での負け、警察やヤクザの介入。
そんな綱渡りの生活の中、支えてくれるのは仕事終わりのささやかなひととき。
ハルイチという人間はディーラーとしての腕は本物ながら、性根はやはりギャンブラー。ディーラーだけやってれば金は溜まっていくでしょうに、他のギャンブルで盛大に金をつぎ込んでいる、どこにでもいそうなどうしようもない男です。
ただ、そんなことはどうでもいい。
勝とうが負けようが明日は来るのだから、ウジウジしていても仕方がない。
明日の事はまた明日考えるとして、ひとまずは今日も生き残ったお祝いに、その辺のお店で一杯ひっかけよう。
カジノの仕切りとして、バクチ打ちとして、何百万何千万という大金を動かす傍らで、数千円で人に幸せと笑顔を与えてくれるその辺にある居酒屋や飲食店に通うハルイチ。
この絶妙なバランスこそが毎日を乗り切るために必要な事。
大金を得られるものの、人の人生すら左右する裏の世界。
小さな額しか動かないものの、人に安らぎを与えんとする表の世界。
両方の施しを感受しながら、今日もハルイチは金を回します。
誰だって同じです。
仕事で疲れているそこのあなた。
ハルイチのようにうまいメシとビールで今日という日を締めましょう!
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