麻雀Mリーグ 2020/3/30 2戦目 フリテンリーチこそセレブの華
天王山に集結したバケモノたち。
さあ続きを見ていこう。
東4局 1本場 親 多井
黒沢プロ。
何切る?
ドラを使い切るか、タンヤオか。それ以外追う気はない。
追い込まれし者のギリギリの選択です。
タンピンとピンフドラドラが見えてきた…!
コバゴー、ポン。
切り。アンパイは残さずにくっつきテンパイを優先。
これ嫌がる人 Mリーグにいそうですが、僕はこれ以外切ったことないです。
「自分がアガることが最大の防御」。
これを理解してない人は間違いなく普段から損しています。
黒沢プロ。
フリテンながらテンパイを入れた!
これに対し多井プロがを鳴いて…、
を押して愚形テンパイを取る!
なかなかこれを鳴ける人はいなさそう。
ただ、多井プロは親なのでツモられての失点も大きい。
それなら取れるテンパイは早めに取っておいてリーチを蹴れればラッキーだし、「振り込んだら振り込んだだな」と考えたのかもしれません。
いやー。本当にマルチなプレイヤーですわ。
結果は安目ツモながら裏が乗った。
まだまだ稼ぐ気満々です。
勝負は南場へ。
黒沢プロは、この親番がラストチャンス。
188000差…。
南1局 0本場 親 黒沢
さあ入ったぞ。
リーチして12000ですが…、
テンパイ拒否!
が2枚切れであることもありますが、マンズがドラ受けで567三色も見える。
何よりツモっての打点上昇を狙って良形リーチを打ちたい。
セレブのセレブ打法がこの局面で光る!
残り少ないを引いた!
当然のフリテンリーチ!
これをなんと…、
高めツモっ…!
6000オールで大トップ目に…。
あるのか…。
あるのかセレブ…!!
南1局 1本場 親 黒沢
コバゴーにテンパイ。
これ以上黒沢プロに稼がれるわけにはいかない。
ここで止める!
・・・・・・・・・・
という意識はそれほど大きくないでしょう。
188000という点差は、たとえトップラスのウマオカ80000差ついたとしても、残り108000差を素点で作らなくてはいけません。
現時点で黒沢ー小林は46400差。
残りは61600点。
普通に考えて安泰なのです。
周りがどれだけ興奮しようが、奇跡を願おうが。
フリテンを2局連続でツモろうが。
現実を考えればいくらあの黒沢プロでも、周りをこの3人のバケモノに囲まれている以上、この差がまくられることなどありません。
そう考えるのがこの男。小林剛。
こんな男だからこそ、レギュラーシーズンで転覆しかけた海賊船を、このセミファイナルの舞台まで導けたのです。
黒沢プロにまたも18000級の手が入りますが…、
ツモってフィニッシュ。
誰よりも静かに。
現実的に。
これがパイレーツ海賊船船長の航海術。
黒沢プロもまた、静かに点棒を受け渡す。
まだ途中。
親番は終わった。
だからなんだ。
ならば子の残り3局でまくれば良いだけのこと。
やるべきことなど無限にある。
顔を歪めるのはそれが終わってから。
そう言わんばかりの、いつもと変わらぬ優雅な佇まい。
勝負はまだ続く。
単純に、バケモノどもの食い合いは熾烈さをさらに増して…!
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