休止中
申し訳ありませんが、休止中です。
もう1ヶ月ほどお休みいただきたく…
タイトルの通り、もう1ヶ月ほどお休みさせてください。
仕事環境が変わって全然落ち着く機会がなく…。
STORY 6-③ by Ayaka
前
natsumikan-toaru.hatenablog.com
「ああああははははあははは!!!!!!!!!かわういいいいいひひいいいっひひひいいいいぃぃ!!!!!マユちゃん結婚してーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「死ね万年発情期!!!!!一刻も早く私から離れてください警察呼びますよ!!!」
(またやってるね〜あの2人)
大きい洋服店で、『アヤカ』は神崎サツキの監視をしていた。
今日は知り合いの九条マユナとショッピングに出かけ、この店で着せ替え人形よろしくマユナに服を着させまくって悶絶しているところだった。
「店員さん!これ全部!全部買います!」
「まったああぁぁぁーー!!テンション高すぎてお金の計算もできないんですか!?見てくださいこれ。値札!ゼロの個数が市民感覚の1つ増しです!こんなお金あるわけないでしょ!」
「カードで」
「!!?? ど、どこからそんな金が…」
「マユちゃんのためなら腎臓の1個や2個売れる」
「せめて1個にしてください!!気に入ったのは自分で買います!」
「でも全部は無理でしょ?」
「ま、まあ」
「カードで」
「カードぐにゃり」
「ちょっ。ちょおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!??!!??!!??」
「うるさいです。再発行、とか?なんやかんやしてください」
「うぅ。そんなつれないマユちゃんもまたそそるけどね…」
周りの店員も勢いに押されて声をかけることもできないようだ。
(……ふむ)
それにしても最近よく一緒に遊ぶこのマユナという子。
確かに守ってあげたくなるような愛らしさのある子だが。
(ああまで人間辞め人間になるもんかね。サツキ〜)
小さいころ自分の家の医院に運んで、それ以来の再会からずっとあんな感じのようだ。
(カズキ君もマユナちゃんのことをずいぶん気にかけてる…、というよりなんだろ。信頼という言葉では片づけられない絆みたいなものがある…、気がする)
そしてなにより。ここ最近サツキを観るようになって、マユナのことを知っていくうちに…
(気のせいか私もあの子にどんどん魅かれてる気がするんだよねー。しゃべったことすらないのに)
単に、かわいい女の子は老若男女みんな大好きという話で済まされるのか。
そんなことを考えていたその時。
(お?)
マユナが『アヤカ』の隠れているところに向かって歩いてきた。
(おとと。移動移動)
こちらとしては、顔がバレるのはまずい。
(どうしたのかなー。服を物色するサツキを置いて1人でこちらに…?)
そして、元々『アヤカ』が隠れていた場所に到着して、マユナが呟いた。
「…………。気のせいか………」
(……………な……)
どうやら。
『アヤカ』が自分たちを見ていたことに感づいて様子を見に来たらしい。
(『アイツ』に教わった尾行術。今までバレたことは無かった……。いや、そういうカンの良い『才能』持ちにはバレたことがあるけど)
バレたこともあってさらに技術を上げたつもりなのに、それでもバレた。
(カンが良い子はたまにいる。でも見られている場所まで正確に感じるなんてこと……。)
となると。
(………あの子も?)
普通の子では絶対に見抜けない尾行を察する。カンが良いだけではダメ。
普段から気を抜かずに、周りに注意を払い続けているからこそできる所業。
(あの子も何かしらの『才能』持ちなんじゃ…)
『アヤカ』の仕事はサツキを『組織』に招待すること。だが。
(………。一応調べておこうか。九条家。確かお兄さんもいたはず……。)
実は。
この早い段階でマユナの『才能』に気づけたのは『アヤカ』にとっては大きな幸運だった。
他に『才能』候補がいるという事実が、『アヤカ』のサツキに対する当初の調査期間を延長させ、『あのこと』を知るまでの時間稼ぎになったのだから。
雀魂牌譜検討 『雀聖』でもピヨピヨ
サツキ「牌譜検討って何するんだっけ」
カズキ「いきなりどういうことだよ」
サツキ「なんか久しぶりだから」
カイト「夏ミカンの麻雀に言いたい放題ケチつければ良いんじゃなかったですか?」
サツキ「そうかそうか」
カズキ「そういう趣旨だったか?」
カイト「え。俺ずっとそういうヤツだと思ってたんだけど」
カズキ「お前…」
高め三色テンパイを蹴るべきか
サツキ「ここから」
サツキ「打」
カズキ「うおお…」
カイト「123三色決め打ちですか?」
サツキ「最終的にペン待ちになったときに釣り出す目的もあるね」
カズキ「123三色は不確定な上に、引いたらめちゃくちゃ悲惨だと思うけどなぁ」
サツキ「やりすぎたかね。三色保留の打が無難だったかな」
サツキ「幸運にもを引き入れて、何切る?」
カイト「形の上では打ですね」
カズキ「でも切っちまってるな」
サツキ「まあ別にフリテンリーチになってもOKなので打」
カズキ「うん」
下家:ポン打、ポン打、ポン打
対面:ポン打
サツキ「テンパったけど…」
カズキ「すでに3枚死んでんのか」
カイト「ピンズホンイツの下家がいる中で最悪の待ち。この手……、もうほとんど価値がないのでは?」
サツキ「加えて対面もソーズで染めてるような感じなんだよねぇ」
サツキ「結果切りダマで対面に放銃」
カズキ「リーチに行ける待ちではないからダマ…。でもこの手をダマにしたところでほとんどリターンがないぞ?」
カイト「せめてリーチ判断としてはリーチすべきだったように見えますね」
サツキ「そもそも押すかどうかなんだよねぇ。打点の高そうな下家と対面相手に」
カズキ「マジでテンパイ蹴ってベタオリまであるな」
カイト「世知辛いなぁ」
小賢しいようで賢いわけではない
下家:チー打
サツキ「こちらドラ2の1シャンテン。でも上家リーチ『一発』目」
カズキ「ガン押しなら打…」
サツキ「こういうのでお茶を濁すのが夏ミカン式」
カズキ「これやるよなぁ、夏ミカン。は確かに中スジだけど無いことは無いぞ」
サツキ「周りを引いてのトイツ落としルートまで見てるんだろうね」
カイト「もも1枚切れ。もうほぼ周り引く以外アガリはなさそうだなぁ」
カズキ「それで良いのか」
サツキ「遅い巡目の1シャンテンなら全ツッパする価値も無いっていうのが夏ミカンの考え方らしいね」
カズキ「なら初めから打の方がマシじゃねーの」
カイト「それはある」
カンチャンドラ1即リーできない人
サツキ「カンチャンドラ1テンパイ」
カズキ「即リー?」
サツキ「外す」
カイト「この形で好形テンパイへの受け入れは、。イーペーコー、3メンチャン、ドラ、赤。外すだけの価値はありそうか」
カズキ「形的にはそれもアリかなとは思うけど、もう終盤近いんだから即リーすべきなんじゃねぇのか」
サツキ「の場況がもう少しよければ即リーだったんだけど…。巡目が深いからこそ押しにくいし」
カイト「せめてテンパイは取っておくべきだったような…」
サツキ「うまくいったかと思ったら追いリーにマンガン放銃」
カズキ「即リーしてても結果が変わってなさそうなところがまたオモロイ」
カイト「おもしろがってやるなよ」
三着での差し込み
サツキ「オーラス。全力でラス回避する場面」
サツキ「下家がを鳴いてきた」
カイト「これは…」
サツキ「これを見てやることは一つ」
サツキ「打。全力で下家をアシスト」
カイト「自分の手は終わってますからね。他力決着しかない」
カズキ「下家は第1打目にドラ切ってる。赤1枚の2000点までなら差し込みまでできるな」
サツキ「鳴いてもらえて…」
サツキ「で差し込みまで。なんとかラス逃れ」
カズキ「下家はと外したのにソーズが当たると思ったのか?」
サツキ「下家が打、打するときに少考があったから、ソーズの待ち取りで迷ったのかと思ったんだって」
カイト「そういう読みはできるんだなぁ」
カズキ「下家が3900だとは思わなかったんか?」
サツキ「あるとは思ったけど確率的にはそこまで高くなさそうだし、とにかく上家が来そうで怖くてもうヤダってなったって」
カイト「いまだに感情論推しかい…」
カイト「『雀聖』に上がっても根っこのところが変わってねぇ…」
カズキ「『魂天』無理だな」
サツキ「諦めたらそこで試合終了だけどそもそも試合が始まってる感じもしないもんねぇ」
カズキ「やはり僧から始めなきゃ改善されないか」
サツキ「リアルが忙しいから寺に行く暇もなぁ」
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1局精査① 親の仕掛けに回ってマンガン
マスター「1局精査?」
ユウキ「『雀聖』になって昇段が難しくなってきたということで、もっと牌譜検討を詳細にすべきと…」
エリア「本当は?」
ユウキ「時間的にあんまり多くやれないから…」
マスター「だろうな」
エリア「うーん。サクッと終わらせようね!」
ユウキ「早速親の仕掛け。ポンの打」
マスター「の好形ターツを仕掛けてきたか…」
ユウキ「夏ミカンの中ではちょっと危険信号。『ある程度整っている』か『遠くても高い』か」
エリア「高くするためにポンしてきたとするとトイトイという可能性もあるのかなー」
ユウキ「とりあえず警戒レベルは上げることに」
ユウキ「さてツモでシャンテン数は上がりましたと」
マスター「形は悪いがな。ポンされてるし」
ユウキ「夏ミカン的には親がちょっと怖い以上、この程度の手でムリヤリアガりに行くこともないと思ってるみたいで…」
ユウキ「打を選択」
エリア「ヘー」
マスター「安いとはいえターツ外しか。今までの夏ミカンの打ち筋には無かったような感じだな」
エリア「ソーズの伸びとドラ受けを残して手牌全体の価値を上げていってるわけだねー」
ユウキ「親にそれなりの手が入っているかも知れない以上、こちらもそれなりの手にはしたいって感覚みたいだ」
ユウキ「親が再び鳴く。ポンの打」
マスター「またもの好形を鳴いてきたか」
エリア「でもと持ってたってことは、少なくともトイトイ決め打ちしてたわけではなさそうだね!」
ユウキ「結果的にトイトイになるってことはありそうだから、油断できないとは思うけどな」
ユウキ「上家がを大ミンカン。打」
マスター「オタ風をわざわざ…」
ユウキ「後で分かったんですけどね。これ、字一色狙いっぽかったんです。それもだいぶ遠目の」
エリア「配牌が悪すぎて遊んでたのかなー」
マスター「『玉の間』でも普通にいるからなぁ、そういうの」
エリア「でも笑えないねー、これ。新ドラだよ」
ユウキ「こうなってくると親の仕掛けはもう普通に5800以上あってもおかしくない。こちらとしてはかなり引き気味に行かざるを得ない」
マスター「とはいえこっちも新ドラ乗って1シャンテンだけどな。……ただが全切れか」
エリア「ポンもあってかなり厳しいね!」
ユウキ「夏ミカン的にはアガれる気はほとんどしてない。それよりは放銃回避が優先されると考えてるな…」
ユウキ「親、三たびポン。ポン打」
エリア「やっぱりトイトイ決め打ちはしてなかったみたいだけど、もうそんなことも言ってられないねー」
マスター「夏ミカンからはドラがあんまり見えてない。親にドラヘッドがあればトイトイや赤で12000だな」
ユウキ「上家へのケアも必要だし。もう撤退まで考えてます」
ユウキ「ツモで…」
ユウキ「直前に通った切り」
マスター「これはこちらの手がどうこうではなくて、単に切る気が無いんだな」
エリア「一応チートイ1シャンテンだね」
マスター「粘りようはあるか」
ユウキ「親が加カン。打」
マスター「新ドラが自分に2枚乗ったが…」
エリア「あと1枚見えてない…。親に乗ってたらまずいねー」
ユウキ「引き」
マスター「いっそ分かりやすい無スジだな」
ユウキ「切り」
マスター「あん?チートイで粘るんなら打では?」
ユウキ「ももほぼ当たらないとは思ってはいるんですけどね。でもやっぱりここでの12000放銃を考えると切りたくない。第1希望はトイツ落としでのローリングということらしいです」
エリア「周りはかなり切りづらいしねー」
マスター「それらを切らなくて済むようにを浮かせたっていう意味合いもあるか」
ユウキ「引いて…」
ユウキ「目論見通り切ってピンフへ」
マスター「危険牌2種を封殺できたな」
エリア「は無いし、がフリテンだけどねー」
ユウキ「上家が打。これをチーするか迷ったようだな」
エリア「役無しテンパイになるけど?」
マスター「がもう6枚見えてるんだな。クイタン移行でアガり切るにしても、ケイテン狙うとしても、ここをメンツにしとかないと厳しいっていうことか」
ユウキ「結局は放銃回避を第一にスルー」
ユウキ「フリテンの方を引いてテンパイ」
マスター「カンが2回入ってるからリーチで爆発を狙いたい気持ちもあるが…」
エリア「待ちがあと2枚しか無いし、ダマなら直前に通ったを下家が合わせるかも知れないねー」
ユウキ「ということでダマ」
ユウキ「なんとか振り切った」
マスター「親の待ちは3山でこっちのは0山かよ」
エリア「スレスレもいいところだねー」
マスター「なんか結局、現物だけ切ってたらたまたまアガれたってだけの話じゃねーか」
エリア「あーホントだ」
ユウキ「言わないでくれと思ってたのに…」
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STORY 6-② by Ayaka
前
natsumikan-toaru.hatenablog.com
「神崎サツキ。この子が今回の私の担当ですか〜?」
「ああ」
『組織』構内で、『アヤカ』はデスクに座る男と話していた。
「どんな『才能』〜?」
「医者の家系でな。成績優秀スポーツ万能容姿端麗」
「で?たったそれだけで『才能』があるなんて言わないでしょ〜?」
これに答えるのは、男のソバに立って控えていた『アマネ』と呼ばれる女だ。
「こいつのすごいところは『努力』だよ。幼少期から、死ぬまで果たし続けなければならない目標のために『努力』をし続けている」
「『努力』?ずいぶんあいまいな『才能』な気がするけど…」
男は答える。
「そうでもない。元日本人メジャーリーガーに『努力の天才』と言われた人物もいるように、『努力』できることそのものが大きな価値を持つことが多分にある」
「ふ〜ん。まあ分かりました〜。引き受けます〜」
「ああ。頼んだ」
「つーか、またアンタ無駄に時間かけて連れてくるつもりでしょ」
「え〜?」
『アマネ』が突っかかってきた。
「ちょっと交渉して渋られたら金をちらつかせればいい。それでもだめなら実力行使すればいい。アンタはいつもいつもターゲット1人連れてくるのに時間がかかりすぎなんだよ」
「だって、どうせなら仲良くなってから連れてきたいじゃん〜」
「あーーーー!甘ちゃん甘ちゃん!アンタが1人連れてくるまでに私が4人連れてきたことだってあるんだよ!?仕事なんだからちょっとは時間効率ってものを…」
何やら一人でヒートアップしている『アマネ』に、男が嗜めるように言う。
「まあまあ。時間こそかかるものの、『美奈子』が連れてくる『子』はみんな従順で扱いやすい。それだけ『美奈子』を信頼してくれてるんだろうが、そっちの方が『解析』の効率が良い場合だってあるんだ」
「ほら〜」
「チィィィィィィ!!!!!!!!!」
「とゆーか室長。『美奈子』じゃなくて『アヤカ』です〜」
「そーだった。まあいい。今回の神崎サツキはお前と同い年だ。コミュニケーションも取りやすいだろうし、いつも通りしてくれていい」
「分かりました〜。では失礼します〜」
『アヤカ』は部屋を去る。残ったのは男と『アマネ』。
「あんな『才能』無しなんかに仕事与えなくたって、私一人でも良いじゃない」
「『カオス理論』による後付けの『才能』は、元々遺伝的に『才能』の『因子』を持った人間にしか得られない。だから『神様候補』も遺伝的な『因子』の持ち主であるお前だけで十分だ」
「でしょ?」
ドヤ顔でふんぞりかえる『アマネ』。
「だが『カオス理論』の裏の顔は、『自然現象はすべて完璧には予測できない』、だ。だからこそ面白いじゃないか。もし『因子』を持たない者が『才能』に囲まれたらどうなるのか?後付けの『才能』は得られるのか?得られないのか?いや、もしかしたらそれ以上。こちらの予測を覆す何かが起こるかもしれない」
「………」
「念のためだ。もしかしたらの話。そうでなくてもあいつは俺に大恩を感じてる。『組織』の教育で頭も回るようになったし、自衛隊出身のお前の手ほどきで運動能力も高くなった。優秀なコマを使わんわけにもいかんだろう?」
「ふん。まあ、いいけど」
不満顔で一応の納得をし、『アマネ』も部屋を後にする。
「でもじゃあ、『あのこと』はあいつにバレないようにしないとね」
「分かってるさ」
再開と『雀聖』と『王座の間』
長らく休止していましたが本日より再開いたします。
ただ仕事がやっぱり忙しめなので、更新頻度を減らさせていただきます。
今まで2日に1回だったのを、
月、水、土 更新とさせていただきます。
ではでは…
ユウキ「『雀聖』に昇段したぞ」
カズキ「おお」
マユナ「なんだ。リアルが忙しいと言ってた割には打ってたんじゃん………………………………………………………」
ユウキ「どうしたマユナ」
サツキ「………ん…」
マユナ「なんか段位認定書の画像が2種類無いですかねぇ…?」
ユウキ「あるな」
マユナ「あるなじゃないでしょ」
サツキ「どういうこと…」
ユウキ「どういうこともなにも、見たまんまの意味だぞ。この休止期間に一度『雀聖』に昇段した後に『雀豪』に降段してその後にまた『雀聖』に昇段したんだ」
サツキ「えぇぇ……」
カズキ「なんだそのジェットコースターは」
マユナ「降段しただけなら『やっぱりマグレだったか』って鼻で笑ってやれるのに、もう一回昇段しちゃったらもうひたすら反応に困るだけなんですけど」
ユウキ「褒めればいいじゃん」
マユナ「死んでも嫌です」
サツキ「でも実際のところはどうなんですか?この段位のアップダウンにはさすがに何か理由がありそうですけど」
ユウキ「まあ、昇段後に即降段したのには理由があるんだよ」
カズキ「なんすか」
ユウキ「夏ミカンな、『雀聖』になって即、『王座の間』に挑戦したんだよ」
マユナ「え」
サツキ「『王座の間』って、『玉の間』のさらに上のヤツだよね」
カズキ「なんかポイント効率が悪いとかであんまり卓が立たないとか聞くけど」
ユウキ「それでも待ってれば立つんだ。そんで打ってみた。相手は夏ミカンと同じ『雀聖』と、『魂天』」
カズキ「もう分かったわ」
サツキ「うん」
マユナ「ボコボコにされたわけね」
ユウキ「そうです…。いやマジでヤベェぞ『魂天』の連中。あれは人間じゃない。いつもの調子で『とりあえずマンガン目指す』とかやってたら半荘が終わってる」
マユナ「スピードか…。それに合わせようとして自分の麻雀を変えたらバランスがメチャクチャになって負けまくったわけだね?」
ユウキ「その通りだ…。数回『王座の間』で打った後に『ここで打ってたら降段はあっても昇段は絶対に無い』と確信した夏ミカンはすぐに『玉の間』に戻るんだが、普通にラスラスラスラスで一瞬にして降段した」
サツキ「身の丈に合わないことするから…」
カズキ「それでも戻ってきたんだな、『雀聖』に」
ユウキ「なんか降段したら切り替えができたんだろうな。その辺、あんまり夏ミカンは実感ないっぽいけど」
マユナ「実感ないんかい」
サツキ「実感なく勝てるようになったんかい」
カズキ「得体が知れないな…」
ユウキ「今の成績、『玉の間』オンリーのヤツ上げるぞ」
マユナ「ほーん」
サツキ「悪くないね」
カズキ「悪くないとしか言えない成績だな」
マユナ「そう言えば、タカハル本読んでから成績上がってきたとか言ってたけど…」
ユウキ「タカハル本を読んだ後の成績はこれだ」
カズキ「おお…」
サツキ「これはなかなか…」
マユナ「でも降段したんだよね?」
ユウキ「そうです……」
サツキ「この成績って、パッと見『勝ってる』成績だよね…。それでも降段したってことは…
カズキ「どんだけ集中的にラス引いたんだよ。怖ぇよ」
ユウキ「あれはホントに地獄としか言い表せない…。1回目の『雀聖』になってから降段するまで『玉の間』で36半荘打った。その内ラスは実に14回」
マユナ「14/36…。約40%か…」
カズキ「弱ぇ…」
サツキ「まあ、その後盛り返したようだからとりあえず安心かな?」
カズキ「再び地獄が舞い降りる可能性も当然あるけどな」
ユウキ「というわけで麻雀はいつもの調子でやってますよと」
マユナ「チッ」
ユウキ「いつも通り何が不安なのかわからんが舌打ちをやめてくれ」
サツキ「まあ〜…、それなりに進歩してる感じはするし、それなりにやっていってるんならそれなりに見守ってあげるのもやぶさかでは…」
カズキ「暇つぶし程度なら」
ユウキ「どいつもこいつもいつも通りだなぁお前らは!」
マユナ「まだ続けるのこれ?」
ユウキ「だから再開したんだろ⁉︎」
サツキ「次の目標は『雀聖☆2』…。再びの降段せず行けるかどうか…」
カズキ「見ものだ。降段的な意味で」
ユウキ「悪魔しかいねぇ」
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休止
誠に勝手ながら、しばらく当ブログを休止いたします。
リアルが禿げ上がるほどに忙しく、早くても復帰は一ヶ月後くらいになると思われます。
少しずつ日常が戻ってきました。
ブログ再開を10/11とします。
もうしばらくお待ちください。
ご了承頂きたく思います。
STORY 6-① by Ayaka
「どうしたんだ?帰らないのか?」
「………………」
夜。町中のコンビニの前で、少女は座り込んで携帯をいじっていた。
「中学生だろお前。もう10時になるぞ」
「帰りたくないんで」
少女は誰が見ても明らかに、暗い表情をしてふさぎ込んでいた。
「なんでだ?」
「帰ったら、父さんの連れてきた大人の男の人に体を触られる…」
「なんだそれ」
「『お前はかわいくて金になる』って」
「このご時世にそんなクソ親がいるんだな。ま、美貌もまた『才能』だと思うが」
「……………」
「怒るな。悪かったよ」
少女は暗い表情ながらも、相手がいれば口を開いてくれるくらいには気丈だった。
あるいは。
誰かと話すことで平穏を得たかったのかもしれないが。
「母親は?」
「死んだ。それから父さんもおかしくなった」
「そいつは大変だな」
男の言葉は軽い。
本気で心配などしていない。
だが、少女はこの男の雰囲気に、何故か安堵を覚えていた。
(なんなんだろこの人)
もしかしたらこのまま言いくるめられてホテルにでも連れていかれるのかもしれない。
まあ、クソ親父のクソ客にベタベタと触られるくらいなら、この男の方が幾分マシかもしれない。そう思えるくらいにはこの男に気を許していた。
「お前、『神様』を信じるか?」
「いるわけないじゃん。いたら私みたいなのに救いを与えてくれるんじゃないの?」
「そうだな。俺も『神様』なんていないと思ってる」
何が言いたいのか。
だけど少女はその男の次の言葉に興味津々になっていた。
「でも、いないなら作れば良いと思わないか?」
「は?」
「なあお前。俺らと一緒に『神様』を作ってみないか?」
「………………」
意味が分からない。
意味は分からないけど、この男の言葉には不思議な力があって。
「………。良いね。そしたらこんなこと、世界のどこでも起こらなくなるのかな」
「それは知らねえ。俺は『神様』じゃないからな」
『神様』を作るなどという妄想めいた企て。
だけど大きなことを成し遂げようとしているこの男が輝いて見えて、
後に『アヤカ』と名乗る少女は、ここ最近で初めて、明るい表情を見せたのだった。
タカハル守備本読んだらマジで負けなくなった話
ユウキ「『雀豪☆3』になったぞ」
カズキ「お」
マユナ「へぇ〜なれたんだ。地獄モード引きずんなくてよかったね」
サツキ「成績見てみましょ」
●『玉の間』(全258戦 4214343322241341411131243143212313343422234222211122331413233113123244224142342411242312231131「☆2」412411211224143442242131342113414211142344112 31224242114323212221242412124112333223221441414223344144332242 2324132314124331 タカハル 42121221223221224141143132221「☆3」3223123123231)
トップ:70回 27% (27%)
2着 :83回 32% (30%)
3着 :51回 20% (20%)
4着 :54回 21% (23%)
平均順位 2.34 (2.40)
( )内は217戦時点
マユナ「お〜」
サツキ「なんか、調子良さそうですね」
マユナ「平均順位がかなり上がったね」
カズキ「それは良いんだけど、順位来歴のところに タカハル って書いてあるのはなんなんだ?」
ユウキ「そのタイミングで ↓ 読んだんだよ。夏ミカン」
マユナ「これ…、多井プロの書いた戦術書だね」
ユウキ「これ読んだらマジで負けなくなったんだよ」
カズキ「はあ」
サツキ「そうですか」
ユウキ「反応薄くない?」
カズキ「今まで色々戦術書に手を出してきたからなぁ…」
サツキ「それでそこまで劇的に成績が上がった感じもしなかったし…」
ユウキ「今回は違うんだよマジで!もう一回この本読んだ後の戦績貼るぞ」
タカハル 421212212232212241411431322213223123123231
ユウキ「何か気づかんか?」
サツキ「え〜…、なんだろ」
カズキ「2着多いな。多井だけに」
マユナ「えっ」
カズキ「あっ、いや」
サツキ「あとは、あれ?全然ラス引いてないですねこれ」
ユウキ「そうなんだよ。この本読んだ後に半荘41回打って、ラスは4回しか取ってないんだよ」
サツキ「ってことはラス率10%以下…」
ユウキ「雀魂牌譜屋の画像貼るぞ。タカハル本読んでからの41戦の成績だ」
サツキ「おお、これは…」
カズキ「強い…」
マユナ「こんなにラスを引かないこと、今までなかったよね」
ユウキ「マジだぞこの本は。ホントのホントにラス引かなくなる。『雀豪☆3』になってからの13半荘なんてラス0だし。欲を言えばもう少しトップが増えれば良いけど、それはまだ試行錯誤中ということで」
マユナ「具体的にどういうところが良くなったの?」
ユウキ「データはこんな感じ。タカハル本を読む前後の成績だ」
カズキ「マジかこれは…。和了率3%アップ。し、しかも放銃率が2%ダウン!?本1冊読んだだけでここまで変わるもんなのか!?」
ユウキ「マジなんだこれが。夏ミカン自身、打ち方もガラッと変わってる自覚もできてる。間違いなくこの本を読んだ今の夏ミカンが歴代最強の夏ミカンだと思う」
サツキ「まだ41戦程度のデータだから信憑性は低めですけど、さすがにここまで違うと圧巻ですね…」
マユナ「この本そんなにすごいんだ」
ユウキ「マジで打ち方全然変わったからな…」
マユナ「どういう風に?」
ユウキ「その辺の詳しい話はおいおいやるけど、一番変わったのが配牌を見た時に『どの程度アガれるか』をイメージする癖がついたってところかな」
カズキ「今までは『どうやってアガるか』くらいしか考えてなかったもんな」
ユウキ「あとは配牌オリも増えた。夏ミカンは世間一般的に見ても配牌オリが多いタイプだったと思うんだけど、さらに増えた」
マユナ「配牌オリが増えて和了率が上がるってどういうことなの…」
ユウキ「その辺はおいおい」
サツキ「他にデータ見て気になるのが、ダマ率が上がって立直率が下がってるところか…」
ユウキ「これは待ちの良し悪しを今まで以上に敏感に考えるようになったんだな」
カズキ「今までは多少待ちが悪くても即リーしてたのが、減ったってことか…」
ユウキ「あとは局消化の意識が高まったのもある」
マユナ「だから平均打点も下がってるね」
サツキ「あとは飛び率ですね。以前は5%(20戦に1回程度)飛んでたのに、本を読んだ後の41戦は1回も飛んでない」
ユウキ「持ち点10000点を割ることも極端に減った。これは大きな進歩だと思う」
カズキ「意外に副露率は変わってないな」
ユウキ「遠いホンイツとかブラフ鳴きは健在だからな」
マユナ「減らしても良いと思うんだけど…」
ユウキ 「この本のこととか、どういう風に打ち方が変わったとかはまた別の機会にやるとして、マジで強くなったのは分かってもらえたと思う」
サツキ「まだ41戦程度ですけどね」
マユナ「まあでもこのままなら、あくまでこのままであれば『雀聖』になるまで時間はかからなそうだね」
カズキ「『雀魂』はラスを引かなければアガるだけだもんな」
ユウキ「まあまだ試行錯誤中で改善の余地はあるが、とりあえず今後は今の打ち方をベースに突き進んでいくことになる。多分お前ら夏ミカンの打ち方の変化に驚くと思うぞ」
サツキ「それは次回以降に楽しみにしておきますよ」
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雀魂牌譜検討 配牌ドラ4が一人ノーテンになる瞬間
ユウキ「iphoneの下のホームバー、邪魔なんだよなぁ」
アヤカ「はい〜?」
ユウキ「普段使うときはそうでもないんだけど、雀魂するときなんかは牌をタップするときにいちいち反応するし、スクショ取ったら映り込むし」
アヤカ「は〜」
ユウキ「一応消す方法もあるらしいんだけど、そこまでするのもどうかなと思ってそのまんまになってる」
アヤカ「え〜…。いったい誰のこと言ってるのかわかりませんが、今日も元気に牌譜検討いきましょ〜」
エリア「……」スゥスゥ
ユウキ「いつも通り寝てるけどな」
打点に魅入られない俺ってカッコイイ
ユウキ「配牌ドラ4」
アヤカ「おお〜」
エリア「役牌トイツはあるけど形は悪いねー」
ユウキ「ドラ5になって、その後」
アヤカ「うお〜」
ユウキ「ここでドラ1枚をリリース」
アヤカ「危険度を考えたのかね〜」
エリア「それもわかるけど、が3枚切れてること考えたらさすがに切った方が良いんじゃないかな!マンガンとハネマンじゃあ確実に打点違うし」
ユウキ「慎重になりすぎたか」
ユウキ「そして気がつけば2軒リーチ」
エリア「浮いてるのはの2種…」
ユウキ「完全撤退とした」
アヤカ「もう巡目もないし、押す意味がないですね〜」
ユウキ「しかしまさか配牌ドラ4が一人ノーテンになるとは思わなかった」
エリア「残念だねー」
アヤカ「いろんな意味で〜」
残り一枚の愚形リーチ
ユウキ「ドラ3でテンパイ」
アヤカ「でもは3枚見えちゃってるな〜」
ユウキ「リーチした」
アヤカ「うお〜」
エリア「自分の河にが置いてあるからねー。場況もかなり良さげに見えたかな!」
ユウキ「そんなとこだな」
アヤカ「それでもこの終盤で反撃を恐れずよく行けたね〜」
ユウキ「そういう難しいことは多分考えてないな」
アヤカ「え〜」
ユウキ「一応はあと1枚山だった」
ユウキ「残念」
アヤカ「まあ順当〜」
オーラスに日和にひよって最低の結果
ユウキ「オーラス。点数的には着順アップが見込めないため、ラス回避が至上命題となる」
アヤカ「1シャンテンでターツ選択ですか〜」
ユウキ「ドラターツを払う」
エリア「打点が必要ないし、変化を考えたらマンズ残しの方がマシだね!」
ユウキ「ところが次巡を引き戻し…」
ユウキ「切り」
アヤカ「なんで〜?」
ユウキ「こういう河になったら逆にを釣りやすいんじゃないかと思ったらしい」
アヤカ「わからんでもないけど〜」
エリア「どうだろうねー。この局って、全員が『行くか行かないか』がかなりはっきり分かれる状況だし、『釣りやすい待ち』がどれほど効果を発揮するか微妙かもよー?」
ユウキ「これも、まあいわゆるウマぶりなんだろうな」
ユウキ「狙い通り待ちでテンパるが…」
アヤカ「親リーがかかってる〜…」
エリア「3900放銃までなら同点3着だけど…」
ユウキ「親がアガってくれればそれでラス回避完遂ということでオリる」
アヤカ「う〜む…」
エリア「ラス目の対面がまず間違いなく押してくる…。こちらもリーチしてしまった方がラス率が低い可能性もありそうだけどねー」
ユウキ「アンパイらしき牌()が現時点で4枚もあるのもオリる理由になったな」
ユウキ「行ってれば一発ツモ」
アヤカ「うがあ〜…」
エリア「うへー」
ユウキ「ここで再び待ちひっかけリーチする選択肢もあったが、2枚切れだとさすがに無理かとダマ」
エリア「これも微妙なところだねー。2軒リーチになれば下家がオリ打ちしてくれる可能性もあった…」
アヤカ「それ以前に多分この時点で夏ミカンのハートはいっぱいいっぱいだろうな〜」
ユウキ「そして下家までリーチ」
エリア「………」
アヤカ「これは…」
ユウキ「対面がアガる」
エリア「2000点…」
アヤカ「と、リー棒2本で…」
ユウキ「100点まくられる」
アヤカ「さ、最悪〜…」
エリア「ペンリーチせずが結果的には失敗だったねー」
ユウキ「あの局面はマジでどっちが正解だったのか教えてもらいたいな」
ユウキ「↓みたいな方法があるようだな」
https://mahjongsoul.info/iphone_homeindicator/
アヤカ「は、はあ…」
エリア「ユウキは何をつらつらと喋ってるのー?」
ユウキ「最近の悩み事だ」
アヤカ「…嘘ではないな〜」
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雀魂牌譜検討 ラスる時は大体ひよってのミス
喫茶『1 chance』にて
マスター「で、いつになったらお前はユウキに告るんだ?」
サツキ「ブハァ!!」
カズキ「きたねぇな。マンガみたいにコーヒー吹きやがって」
サツキ「ま、マスターさんっ。誰に聞いて…」
カズキ「何度も言うけど知らねぇ人いないんだって」
サツキ「ぐぬぬ…」
マスター「今の関係もそれなりに面白いけどな。普段は直球勝負のお前がなかなか攻められんのは」
サツキ「うう…。面白がらないでください…」
マンピンソウどれか1種を引く確率は約 1/4
マスター「ここから」
マスター「ドラ受けだけ残してホンイツへ」
サツキ「ここから普通に1000点アガりにいく夏ミカンではないですよね」
カズキ「も早々に切りそうだな」
マスター「第一打にさえ切らなければ入りソーズ2メンツ完成していた」
サツキ「こういう時ありますよねー」
カズキ「これが嫌で普段は手牌をブクブクにしてるんだよな、夏ミカン」
マスター「単純に計算すれば麻雀牌は34種でピンズは9種。9÷34は約1/4」
サツキ「平均して4回に1回はピンズを引いてくる計算なんだよね。それが今回はめちゃくちゃ偏ってしまったっていう話」
カズキ「まあ、逆にピンズがめちゃくちゃ偏る時もあるから、しょうがないっちゃしょうがない」
1000点の仕掛けなんてしたことない(嘘
マスター「ここから」
マスター「ポン」
カズキ「えっ。こんな序盤から夏ミカンが1000点の鳴き?」
サツキ「いや、一応トイトイ含みだろうね」
カズキ「ああそうか」
マスター「もちろん1000点アガることも考えてないわけじゃないが、基本的には序盤であればトイトイ本命だな」
マスター「クイタンに到達する頃には美しすぎる純チャンに潰されるわけだが」
サツキ「なんか鳴きの『格』が違うなぁ」
カズキ「危ねぇ。振り込まなくて良かったな」
形がどれだけ良かろうが打点がなくちゃね
マスター「ドラが。凄い1シャンテン」
サツキ「多面受けテンパイを願いたいですね」
マスター「打」
カズキ「だと思った」
サツキ「受け入れはかなり減るけど、気持ちは分かる」
カズキ「形は確かに一級品だけど、を切ってしまうとリーのみになる可能性があるくらいに打点を見込めないもんな」
マスター「さすがにこの形でドラ単騎リーチを打つつもりはないにしても、重なりを狙うくらいは許して欲しいそうだ」
マスター「を引いた」
サツキ「う、うーん…」
カズキ「ピンズ切るのか…?」
マスター「愚形リーチドラ1よりは好形リーのみの方がマシだとツモ切り」
サツキ「それくらいのバランス感覚はあるんですね」
カズキ「あくまで重なった時だけドラは採用するんだな」
サツキ「普段 打点打点言ってるから心配になるよね」
ホンイツやりすぎ事件
マスター「ここから」
マスター「打」
カズキ「さすがにやりすぎだろ!」
サツキ「すでに一通含みの1シャンテンだしねぇ…」
マスター「確かにもも1枚切れててあんまり宜しくはないが、そうは言ってもさすがにここは切りで良かったな」
サツキ「このままポンしても高めマンガンあるもんね」
カズキ「これは夏ミカンが陥りやすいミストップ3には入ってくるやつだな」
点数状況と危険度の天秤
マスター「ラス前で3着。下3人が接戦」
サツキ「こちらがテンパイしているところに親リー…」
カズキ「持ってきたのはか」
マスター「オリた」
サツキ「は1チャンス…。押しても良さげですけどねぇ」
カズキ「親リーの宣言牌はだけど、ツモ切りだから、特別が危険ってわけではないよなぁ」
サツキ「深読みすれば、が3枚見えたからこそリーチに踏み切ったようにも見える…」
カズキ「ないこともないだろうけど…」
マスター「点数状況的には絶対に振り込みたくない場面であること、待ちも4枚切れてて強くないこと。これらの理由でオリたが…」
マスター「行ってればアガってた」
カズキ「アガれてれば2着浮上だっただけにもったいないな」
マスター「夏ミカンの中では『が3枚見えたからリーチした説』がそれなりに濃厚だと思ったそうだが、気にしすぎだろうな」
サツキ「押すべきでしたか…」
マスター「これ、ユウキが考案したケーキ」
カズキ「ガトーショコラ…。多分マユナが好きなやつだな」
マスター「なんだお前。マユナの好みとか知ってんのか」
カズキ「まあ聞いたことが」
マスター「サツキもユウキの好物とか、聞いてみたらどうだ」
サツキ「な、なんでです?」
マスター「作ってやったら喜ぶんじゃ?この前サバの味噌煮とかミネストローネとか言ってたぞ」
サツキ「………」
カズキ「中学の家庭科の教科書引っ張り出してからだな」
サツキ「ぐぬぬ…」
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雀魂牌譜検討 汚すぎる4センチ
カイト「お待たせ」
マユナ「電話、『組』の人?」
カイト「うんまあ、そう」
マユナ「ふーん」
マスター「次期代表ともなるといろいろあるんだろうな」
カイト「まあ…、そうですね」
マユナ「はいはい、じゃあ戻ったんなら始めましょう」
打点の浮牌の見切り時
マスター「ピンフのターツが揃った2シャンテン」
カイト「浮牌に2種のドラ…」
マスター「どちらも切らないのが夏ミカン」
カイト「すでにリーチかければマンガンも見えるのに…。ここまで執拗に打点にこだわるのもどうなんでしょう…」
マユナ「残しは三色まで伸びる可能性あり。は重なったときの打点上昇がかなり大きいと言うことだろうけどね」
マスター「こういうのはどこまで引っ張ってどこで見切るかが腕だろうな」
マスター「という微妙なくっつき」
マユナ「こうなってくるとの価値も微妙…」
カイト「このまま引かなければどうせ切っていくことになりそうですね」
マスター「このくっつきをした時点で丸ごと見切っちゃっても良いかもな」
勝負の見切り時
上家:ポン 打 ポン 打
マスター「上家が2フーロ」
マユナ「自分の手はピンフドラ1の2シャンテン」
マスター「切り。完全撤退とした」
カイト「切っての様子見もする価値なしですか」
マユナ「まあ上家は2フーロで捨牌が濃いし、ドラも切ってる。9割方テンパイだろうけどね」
マスター「もしノーテンでも仮に切って鳴かれたら高打点になる可能性もある。もう勝負の必要はないという判断だな」
打点への道は力でこじ開けるもの
マスター「テンパイ」
マユナ「でも役なしドラなし」
マスター「切ってテンパイ外し。ドラや引きの愚形リーチも上等の構え」
カイト「まあ、リーのみよりはマシでしょう」
マユナ「本命はピンズの好形リーチだろうけどね」
マスター「ピンフドラ1まで伸びた」
カイト「でもがポンされてるなぁ」
マスター「まったく意に介さずリーチ」
カイト「夏ミカンのことだからが0でもリーチでしょうね」
マユナ「ピンフドラ1なんてダマでアガってもしょうもなさすぎるし」
カイト「こんなことも起こるしな」
マユナ「さすがにデキすぎっていうか酷すぎる」
マスター「悪魔かこいつは」
慎重になりすぎてウマぶるのが僕の悪いクセ
下家:ポン 打
マスター「下家がドラポン」
マユナ「こちらは親でピンフドラ1の1シャンテン」
マスター「一度切って鳴かれていない切りとした」
カイト「うええ!?」
マユナ「これは…、下家のの手出しを見てが切れないと判断しての受けですか…」
マスター「そうだな。もう終盤だし、点棒状況的にもリスクを冒す必要はないという判断もある」
カイト「むう…。自分でも切ってるのもあるか」
マスター「実際は1シャンテン。まあ切ればチーテンとられる形だがな」
カイト「うーん。でもピンズ3メンチャンを考えるとやっぱり引きすぎな気もする…」
マユナ「が本命なのは事実だからギリギリのラインじゃないかな?」
マスター「一応その後はギリギリまでケイテン粘りを見せるが…」
マスター「全員ノーテンで終了」
マユナ「めくりあいになってたらどうなったかね…」
ふざけてるわけではないんだ
マスター「はい」
カイト「うおおおお!!??」
マユナ「完全に悪ふざけじゃん!!!」
マスター「本人は大マジメらしいが…」
マスター「親リーを受ける」
カイト「しかも上家がホンイツで字牌が危ねぇ…」
マスター「それでも夏ミカンはこの手は1シャンテンだから勝負にならんこともないと思ってる」
マユナ「この形を1シャンテンと言える精神力だけは大したもんだよ…」
カイト「は死んでるんだけどなぁ…」
マスター「結果」
マユナ「こんな無様な4センチはそうは見ないよ…」
カイト「放銃せずに済んでよかったな」
カイト「じゃあ今日はこれで失礼します」
マスター「おお」
マユナ「じゃあね」
マユナ「………」
マスター「気になるか」
マユナ「まあ、そうですね」
マユナ(アイツの『夢』は認める。それを叶えるためには組織の力も必要なのはわかる)
マスター「お前らには手を出さんって言ってるんだろ?」
マユナ「それもどこまで信用できるかわかりませんけどね」
マユナ(カズキはどうか知らないけど、クラスメイト、チームメイトとしてのカイトは信じられても、『極道』としてのカイトはまだ…)
マユナ「もし、アイツが『極道』を私たちに向けてきたら…」
マスター「きたら?」
マユナ「私の守りたいものだけは、絶対に守りたいです」
マスター(やれやれ…。一般人が、戦場に行く人間みたいな目をしやがって)
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STORY 5-⑦ by ?????
前
natsumikan-toaru.hatenablog.com
「なるほど。やっぱり九条さんのお兄さんを懐柔しましたか」
少年は、関東屈指の暴力団、山王会の一員。
それも高校生の身で次の代表候補という地位にある。
「報告ありがとうございます。では」
携帯をポケットにしまう。
彼は出かけ先から自宅へ帰る途中だった。
自宅と言っても山王会の本屋敷ではない。
高校生活に支障をきたさないように、少年は屋敷とは遠く離れた場所のマンションに住んでいる。
「話に聞いていた九条さんのお兄さん。さすがアヤカさん。見る目がある。それにしても、ちょっと『組織』の闇を教えてあげただけで、よくもあそこまで深く調べ上げたものだなぁ」
もう3メートルほどで自宅だ。エレベーターを上がって部屋のドアを開ければ、雇っている家政婦さんと、ともに住んで警備にあたってくれている組員が出迎えてくれる。
「ところで、その植木の陰に隠れているお人。出てきたらどうすか?」
「………!山王の海徒!お命頂戴!」
植木から現れたのは拳銃を持った若い男。山王会の首を狙いに来た他組の構成員だ。
すでに拳銃は構えられ、引き金を引けば弾が出る。
その、一瞬前で、少年は言葉を放つ。
「 気 絶デ済 まseて アゲ ようk a? 」
「………………………………………」
その少年の言葉を聞いた途端。男は泡を吹いて気絶。その場に倒れた。
「あーあ。泡まで吹くとは。本格的なただのチンピラかよ。もしかして独断か?めんどいな。これもしかして引っ越しとかしなきゃダメか?ったく」
少年は再び携帯を取り出して誰かに連絡して数分後、マンションの玄関ホールからスーツを着た男性が出てきた。
「若、どうされました?」
「敬語やめてって言ってるじゃないですか。『若』も。まあそれよりその男。俺を撃ちに来たみたいですよ」
「気絶してますね。若が?」
「はい」
「またあの『声』ですか?」
「まあ」
「申し訳ありませんでした若。もっとご自宅周辺に気を配っていれば、若にお手を煩わせることもなかったのに」
「いや。なるべく普通の住宅街に住みたいって言ったのは俺ですし。だからあんまり外をうろうろするなって言ったのも俺です。気にしないでください」
「ですが若にもしものことがあれば………」
「大丈夫。仮に俺が死ぬようなことがあっても、あなたにケジメを付けさせるようなことはありません。そう親に言ってあります。それに……」
「はい。若」
「俺がそう簡単に死ぬと おモ っteまス か? 」
「…………………!!!!!いえ!まったく!!!!!」
「はい。だから大丈夫です。なんでとりあえずその男の始末はお願いしますよ」
「分かりました。すぐに」
「はい」
スーツの男性は手早くチンピラを移動させ、何事もなかったかのように静寂が戻る。
「………」
若と呼ばれた少年。苗字は大西。
「ワクワクしますよアヤカさん。あなたと、ユウキさんが、『組織』にどれだけの働きをしてくれるのか」
自宅の表札には名字が彫られている。
「『組織』なんてどうでも良い。国の力も興味はない。だけどそこにいる『才能』は違う。『才能』はいくらあっても良い」
そこにはこう書かれてあった。
「カズキや九条さん、そして俺のような『才能』が『組織』にはたくさんいる。『組織』が消えれば、その『才能』達を得るのは我が山王会。さあアヤカさん。ユウキさん。我らのために働け。血を吐け。そして達成せよ。我が山王会に我が夢を叶えさせるための礎を築け!!!」
大西カイト。
東山高校バスケ部で、カズキやマユナとともに汗を流す者の名。
次
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地獄は明けたか…?
ユウキ「地獄は明けたようだ」
マユナ「ちっ」
ユウキ「開幕で舌打ちすんな!」
マユナ「どこまで落ちるか見ものだったのになぁ」
サツキ「『金の間』ではストップがかからずに降段しちゃったもんねぇ」
カズキ「今回は地獄入り時点でポイントがかなり多かったから、降段まで行かずに済んだか」
ユウキ「地獄が明けて一応ポイントは増えてきてるが、今んとこはまだ勝ったり負けたりって感じのようだ」
●『玉の間』(全217戦 4214343322241341411131243143212313343422234222211122331413233113123244224142342411242312231131☆412411211224143442242131342113414211142344112 3122424211432321222124241212411 2333223221441414223344144332242 2324132314124331)
トップ:58回 27% (27%)
2着 :65回 30% (30%)
3着 :44回 20% (19%)
4着 :50回 23% (23%)
平均順位 2.40 (2.39)
( )内は201戦時点
マユナ「ラス引きの頻度も納まったし、トップも取れるようになってきた感じだね」
カズキ「しかし平均順位が2.4台に乗ってしまったか…」
ユウキ「ここから前の2.34に戻れる日が来るのだろうか…」
カズキ「ないな」
サツキ「ないねぇ」
ユウキ「即答が過ぎる…」
マユナ「どう考えたって前のはただの上振れでしょ。こんなもんだよ夏ミカンなんて」
カズキ「まあ『金の間』に突き落とされるような感じはないけど、万年『雀豪』の雰囲気はあるよな…」
ユウキ「やめろ!夏ミカン自身 一番それが怖いんだから!」
サツキ「☆2は突破できそうだけど☆3は心配だよねぇ」
マユナ「☆3でどれだけ確変を引けるかが勝負か…」
ユウキ「言いたい放題言いやがって…」
直近
前回
カズキ「16戦で257ptプラスか」
マユナ「20戦で1200pt減ったことを考えるとささやか過ぎる」
サツキ「1回地獄を引くと盛り返すのは大変だね」
マユナ「狙うは確変!」
ユウキ「そればっかりか!」
ユウキ「最近デカイトップばっかり取る」
マユナ「ふーん?」
ユウキ「1シャンテン」
マユナ「1シャンテンだね」
ユウキ「ここからドラを切るのは夏ミカンではない」
カズキ「ほどほどにしとけよ…」
ユウキ「うまくくっついた」
マユナ「良いね」
ユウキ「切り。ごくふつーーーーーに牌効率ミスる」
サツキ「切りで余剰牌なしの1シャンテン…」
カズキ「こんな奴でもトップ取れるのがこの麻雀というゲームなんだよなぁ」
ユウキ「全員が鳴いてきたスクランブル」
サツキ「上家から。チーしてこちらもテンパイ…」
ユウキ「取らずツモ」
マユナ「いやいやいや!」
サツキ「スルーはないでしょ…。明らかにスピードを合わせなきゃいけない局面だよ…」
カズキ「これもミスっぽいのに引いてくるあたりが憎たらしすぎる」
ユウキ「アガリまで苦労ゼロ」
マユナ「相手が不憫」
ユウキ「3巡目でタンピン1シャンテン」
カズキ「インチキじゃねーか」
ユウキ「たまにはこういうこともあっても良いじゃない」
ユウキ「は切らず」
マユナ「234狙い?」
サツキ「あんまり旨みはなさそうですけどね」
ユウキ「まあこのスーパー序盤でのみの選択だな」
ユウキ「ドラが後から後から付いてくる」
カズキ「インチキ麻雀やめろ!!」
ユウキ「肝心な親番で壊滅配牌」
マユナ「ざまぁ」
ユウキ「マンズホンイツ一直線で…」
ユウキ「当たり前のように12000」
サツキ「酷すぎる…」
マユナ「こんなことやってるから地獄を見るんだ…」
ユウキ「関係ないし!」
ユウキ「続く連荘で軽快にポン」
カズキ「まだ稼ぐ気なのか…」
サツキ「ドラ引いたらもうホントにレッドカードだね」
ユウキ「何のレッドカードだろう?」
ユウキ「あっという間の1シャンテン」
マユナ「うえぇ…」
ユウキ「まだドラ重ねる気マンマン」
サツキ「もうやだこの人」
ユウキ「は当然…」
ユウキ「カン」
マユナ「やりたい放題…」
ユウキ「カンドラも乗って3200オール」
カズキ「これが地獄か…」
ユウキ「次局もここからポンの…」
ユウキ「123三色を一切見ずにホンイツへ向かう」
カズキ「ここにきてもまだ12000をアガるつもりなんだろうな…」
ユウキ「さすがにそう何度もアガれない」
サツキ「すでにやりすぎですがね」
ユウキ「地獄モードから解放された鬱憤をぶつけるかのような大トップ」
マユナ「はた迷惑なだけだよ…」
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