2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧
喫茶『1chance』にて カズキ「マスターさん、そろそろスイーツの新作とか出ません?」 マスター「最近他のことで手が回ってなくてなー」 カズキ「そっすかー…」 サツキ「カズキはホントにここのスイーツいつも楽しみにしてますからねぇ」 マスター「悪いな。…
前 natsumikan-toaru.hatenablog.com 「お兄、連れてきたよー」 4人家族が住む家にしては、大きい家だった。ねーちゃんが「リアルでやってみたい」と言い出すもんで、マユナが「じゃあウチに来ますか?」というあっさり流れで九条家に来ていた。 「おー」 …
カイト「ユウキさん、マユナさん。どうも」 ユウキ「カイトか」 マユナ「はいどうもどうも」 ユウキ「カイトって同級生のマユナにさん付けだよな。カズキは呼び捨てなのに」 カイト「まあ、そういえばですね」 マユナ「なんで?カワイイから?」 カイト「い…
前 natsumikan-toaru.hatenablog.com 「あ、ジンジャーエール切れてた。カズキ買ってきてよ」 「自分で行けよ」 「アタシのいない間にアンタマユちゃんに何かするつもりでしょ!汚らわしい!アタシのマユおっとよだれがアタシのマユちゃんに何かしたらただじ…
喫茶『1chance』にて エリア「アヤカー。これなんて読むの?」 アヤカ「これは〜、『とばり(帷)』だね〜」 エリア「これはー?」 アヤカ「これで『ふとん(布団)』って読むんだよ〜」 ユウキ(こいつら、よくここで話してるからな…。まるで姉妹だな) エ…
『人間、世界中どれだけの不平等があったとしても、命の価値だけは人は皆平等』。 医者の父さんがいつも俺たち姉弟に言ってたことだ。 それを曲解したのか、はたまた本当の意味で理解したのかは知らないが、俺たち姉弟の仲では『お姉ちゃんなんだから』とか…
ユウキ「ちょっとだけ打ったから報告を」 サツキ「ちょっとだけですか…」 カズキ「前回から結構経ったけどなぁ…」 ●『玉の間』(全74戦 42143433222413414111312431432123133434222342222111223314132331 131232442241) トップ:19回 26% (26%)…
前 「お前が九条さん泣かしてる間に全員分のバッグ運んだ俺にねぎらいの一言を」 「計算通り」 「おい!!!!!!!!!!!!」 練習試合が終わって自分たちの学校に戻り、解散の後、私たち3人は部室に残っていた。 あの後、ちょっと遅れた私たちを気にしてた人は何人…
カイト「俺、久々に牌譜見るわ」 カズキ「最初に言っとく。期待すんな」 カイト「してない」 サツキ「明快な返答だねぇ」 カイト「いつも通り消化しましょう」 カズキ「作業感満載だな」 打点病という不治の病 ピンフを追い求めて ネットでも『雰囲気』は読…
前 「お前だけの体か?医者でもねーのに何が大丈夫なんだ。またベッドに担ぎ込まれたいのか?」 「…………」 雨が強まる中、同じ傘の中に入っている神崎君の言葉を浴び、私はこう思った。 めんどくさい。 人より少し物覚えが良かった私は、『神崎』の名を見た時…
エリア「スゥ…スゥ…」 マユナ「寝てるし」 カズキ「5月病か?」 マユナ「今日はなんか知らないけどいつもより検討事項が多いって言ってたし、パパッと終わらせたいんだけどなー」 カズキ「エリアー。起きろー」 エリア「うーん。もうクルンテープ・マハーナコー…
「大丈夫だからっ。もうちょっと頑張ってね!」 甘やかされて生きてきた自覚はあった。 父さんは大企業の幹部、母さんは銀行勤めでお金に不自由はなかった。 家族はみんな優しくて、ほしいものもたいていは買ってもらえた。 学校生活も、容姿には恵まれてい…
アヤカ「ゴールデンウィークも終わってしまった…」 サツキ「コロナ禍でずーっと旅行とかも行ってないんだって、夏ミカン」 アヤカ「世知辛いね〜」 サツキ「まあ、元々出不精だからそんなに変わんなかったかも知んないけど」 アヤカ「だと思った〜」 価値の…
チリンチリン 「ありがとうございましたー」 小気味良い鈴の音がなる。 喫茶店『1chance』を後にしたお客を見送ったユウキは、テーブルの食器を片しにホールへ出る。 (最近、コーヒーだけ飲みにくるお客さん増えてきたな。現在進行形で進化し続けてるもんな…
ユウキ「一旦成績上げとこうか」 マユナ「休止中は打ってたの?」 ユウキ「いや、ほとんど打ってない。打つ気力もなかったみたいだ」 サツキ「もう若くないもんなぁ…。夏ミカン」 カズキ「若さは関係あるんだろうか…」 ユウキ「最近はマジで1日寝れば疲れが…
長らく休止しており、申し訳ありませんでした。 本日より再開いたします! ユウキ「え〜。長らくブログ休止しておりましたが、本日よりまた再開いたします」 マユナ「なんでこんなに休んじゃったの?」 ユウキ「詳しくは言えん…。夏ミカンの私生活でウンザリ…