「裏目」という概念を無くしたい②
ユウキ「さて、今回も夏ミカンの鬱憤の捌け口として、しっかりきっちり話していくか」
マユナ「何でわざわざ意欲を割くようなことを…」
前回↓
natsumikan-toaru.hatenablog.com
「食い流し」は「裏目」じゃない!
ユウキ「持っててが出てチーしたら次の下家の人がツモった。これを『食い流し』という。これをネガティブな意味で使うのは、もう、あれだ。絶滅してしまえ」
カズキ「もうこれを言うのも疲れるけど、そこにがあるのを知ってれば鳴くヤツなんかいないんだよ。鳴く前に考えるべきは『鳴いた方が得かどうか』なのであって、『そこにがあるかどうか』じゃない」
サツキ「ガレナー信者の中には『正しいツモを放棄した』とか言ってバッシングする人が、驚くべきことに今でもいますからねぇ」
ユウキ「『鳴くのが得』であることが確定したんならそれは絶対鳴くべき牌なんだ。そうして鳴いた結果そのが流れたからってそれが『間違い』なわけがない。むしろ鳴くべき牌を鳴いたのであればそうしてズレた後のツモ牌こそが『正しいツモ』なんだって、どこかの麻雀サイボーグが言ってたぞ!」
マユナ「いきなり責任転嫁しないでよ…」
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「間違えたくない」というのはムダな思考
ユウキ「絶対アガりたい親番とかで↑みたいな手が来た時、絶対間違えたくないって思う人がいると思う。『裏目を引きたくない』ってな」
マユナ「はっきり言ってムダだよ。そんなこと思っても。例えばその局のテーマが最速テンパイなのであれば↑の手からは打か打しかない。その後ももも引けなかったとしても、を立て続けに引いたとしても、それがあらかじめ分かっている人間なんかいない」
カズキ「アガリ率が高いテンパイを組みたいならペンチャン払いもある。けど当然その後にを引くこともある。でもそれはミスなんかじゃない。『失敗』では、絶対にない」
サツキ「人間にできることは『最速テンパイを狙う』『アガリ率が高いテンパイ狙う』ことまで。『確実にアガれるテンパイを作る』ことなんてできない。絶対に」
ユウキ「『間違えたくない』と思うことは、いたずらに自分の精神力を追い詰める行為でしかない。そんなことは考える必要はない。その局のテーマを決めたのならそれに従って牌を選んでいくだけ」
マユナ「むしろ『裏目っても良いから最高の選択を続けるのみ!』っていう心構えの方が、ムダに精神を消耗するよりもよっぽど良いよ」
「裏目」ではなく、あくまで「情報」の一つとして
ユウキ「1番最初に戻るけど、↑の牌姿でを切った後、『裏目』のを引いたとする。さあ何切る?」
(を既に切っている)
マユナ「現代麻雀だと、フリテンのリャンメンターツを残してを切る人も結構多いはずだね」
ユウキ「そうな。つまり『裏目』を『失敗』としてそこで話を終わらせるのではなく、『切ってしまった牌を含めた手組みを改めて考える』必要があるってことだ」
サツキ「あとは、早い巡目のこんな手↓で、」
3巡目
サツキ「 を切った後に『裏目』のを引きました。さあ何切る?」
マユナ「のフリテンを承知でを切る選択が生まれますよね。や引きがありますし。そして、のちにを引き戻した時の迷彩効果にも期待できます」
ユウキ「そうだな。『裏目った牌を利用する手順』が生まれるわけだ」
カズキ「『裏目』を『失敗』だと思っている人間にこれはできない。というか思いつかないよな。それが得かどうかは置いておくとしても、思いつけないっていうのはそのままマイナス要素になる」
ユウキ「あらゆる打牌を『失敗』ではなく『情報』と捉えることが大事なんだ。自分の河さえも味方につけることができれば攻めやブラフのレパートリーも間違いなく増えていくはず」
サツキ「『ムダな1打』なんて無い。全ての打牌が積み重なって、たった一つの結果を生むのならば、打牌1つ1つに極限まで情報漏れがないように神経を使う必要があるってことですね」
ユウキ「よし。だいたいこんなとこか」
マユナ「疲れたー。ダッツはー?」
サツキ「買ってきてあるよマユちゃん。どれが良い?クッキーアンドクリームと、新作のキャラメル…」
ユウキ・マユナ・カズキ「「「キャラメルホリック」」」
サツキ「え……。すみません。そんなにないです…」