データを駆使し、これ一冊で強者!ー『令和版 神速の麻雀[堀内システム]』を読んで①
ユウキ「『令和版堀内本』を読んだようだから、内容や感想を話していこう」
マユナ「ふーん。勉強期間を終えたら鬼打ちばっかりで新しく勉強することはなくなるもんだと思ってたよ」
ユウキ「一応言ってたじゃん。『これからも勉強続ける』って」
マユナ「どうせ口だけかと」
カズキ「俺もそう思ってた」
サツキ「私も」
ユウキ「1人残らずひどいなぁ…。相変わらず」
価格:1,650円 |
膨大なデータを簡潔にまとめた教科書
マユナ「で、まずは『堀内本』とはなんぞやってところだと思うけど?」
ユウキ「一言で言ってしまえばデータ本なんだと思う。膨大なデータに基づいて、何巡目のこの手は即リー優位、鳴き優位、オリ優位ってのを結論づけていく感じだな」
マユナ「夏ミカンって、そういうのは読んでないよね。勉強期間に」
ユウキ「うん。1回本腰入れてデータ本を読んどかなきゃと思ってたみたいだったから、ちょうど良いタイミングでこの本が出てくれたよ」
カズキ「セオリーを言葉だけで覚えるよりは、その根幹たるデータを知っておいた方が、間違いなく良いし、ミスも減るだろうな」
サツキ「まあこういうゲームだから、数字に慣れておく方が絶対良いもんね」
ユウキ「そんな膨大なデータを簡潔な文章で表現してくれてる。すごくわかりやすい教科書みたいな感じだったとさ」
『局収支』などによる徹底したシステム
ユウキ「一通り読んで思ったのは、『神速』という割にはなんでもかんでもリーチするわけじゃないし、なんでもかんでも鳴くわけでもないんだということかな」
サツキ「今まで読んできた戦術本と大きなズレみたいなのは無かった感じですかね?」
ユウキ「チョコチョコとそれらよりはスピードに寄ったモノはあったけどな。基本的には大きなズレは少なかったと思う」
マユナ「そこを間違ったらダメだよね。『最速が最良』なのではなくて、データによる局収支で考えたときに、『スピードに寄った選択が最良になることが多い』ってことだよね」
サツキ「堀内さんも本で書いてるね。『僕だって好きで何でもリーチかけてるわけじゃない』って。愚形1300リーチも、『かけた方が得だとデータに出てる』からかけるのであって、もしかしたら堀内さん自身はかけたくないって思ってるのかも?」
カズキ「その辺を律するのが強者なんだろうな」
ユウキ「まあ、昔 実際に打ってるところを見たことのある人間からすると、棒テンリーチをかけるのが好きで好きでしょうがないって見えるのも仕方ないところもあるけどな…」
万人に勧めたいデータ本
カズキ「この本はどういう層におすすめなんだ?」
ユウキ「あらゆる層におすすめだろうな」
サツキ「少なくとも、局収支とかのデータに目を通したことのない人は絶対読むべきですね」
マユナ「前に読んだ『平澤鳴き本』で言われてた『好形の場合、門前の打点の1/3になる場合は3段目まで鳴かない』とかのセオリーも、結局その根拠は局収支のデータに基いてるわけだからね」
ユウキ「この本を読むだけでリーチ判断も鳴き判断も押し引きも網羅できる。押し引きに疑問がある人なら『押し引き』のページを飽きるほど読めば間違いなく改善されるだろう」
サツキ「理想を言えば、データを丸ごと暗記すれば最強だろうけど…」
カズキ「さすがにそれは難しいとしても、『カンチャン456待ち1300は6巡目までリーチした方が得』とか、『追っかけリーチはこちらの宣言牌が危険牌かどうかで局収支が変わる』とか、 知ってれば他と差がつきそうなセオリーがいっぱい載ってるから、それだけでも抑えればこの本を読む価値は十分すぎるほどあるよな」
この本を読む上での注意点
ユウキ「懸念点はこの本に載るデータが、ちょっと古いってことだな」
マユナ「この本は5年前の『堀内本』にちょっと内容を付け加えた感じのモノだからなぁ」
サツキ「先に言った『スピード寄り』の戦術ってのも、それが原因かもね。以前に比べれば、今は打点意識が大きいし」
カズキ「とは言っても現代の麻雀に全然合わないってわけでもない。この本の内容を全て身につければ間違いなくバケモノ級に強くなるよな」
ユウキ「あと言いたいのは、確かにこの本は『麻雀をシステム化することが重要である』と書いてある。パッと見は誰でも簡単にできそうなことのように見えるが、別に誰でも簡単にできるわけではないと、夏ミカンは思ってる」
マユナ「この本自体、凄まじい情報量だもんね」
サツキ「そうだね。この本の内容を完璧に身につければ誰でも強くなるけど、それ自体は結構大変だよ」
カズキ「局収支も状況によって変わるもんなぁ。リーチ判断にしろ押し引きにしろ、どういう時にどれくらい得か損かを覚えるのは骨が折れそうだ」
ユウキ「『誰でも強くなれる』。でもそのための努力は必要。麻雀に何を求めるかは人それぞれだけど、強さを求めるなら相応の対価は欠かせないってところで今回は締めよう」
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