麻雀で勝つとは(2)
前回
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南2局 南家
ドラ
こんな手でテンパイしてたところ、
上家の親がを勝負の後、打。
これを僕はスルーしてしまいました。
なんということでしょう。
僕の中から
チー 打 の選択肢が抜け落ちてしまっていたのです。
(↑こう鳴けば食い替えにはなりません。)
ちょっと形が複雑だったのと、
3メンチャンピンフリーチが魅力的すぎて
鳴きに意識があまり行ってなかったのが主な原因だとは思います。
何をしている…
元々この局は流局OKと思っていたので、打点にこだわりは無かったはず。
一刻も早くロンできる形にしてしまって、
この局を消化できた方が良いにきまっているのに。
さっきまで危険で切れなかったドラも親が切ってくれたのに。
絶対鳴くべきでした。
絶対鳴くべきでした、マジで。
実はこの時、鳴けなかった理由は他にもあるのです。
鳴けなかったは理由は全部で3つ。
鳴けなかった理由①:気づいてなかったから
1つは、既に書いたようにこの鳴きに気づいていなかったから。
これは準備不足に勉強不足。
普段の訓練の未熟さが出ました。
でもこれはもう仕方ないといえば仕方ないです。
その時点で気づけなかったなら次は気をつけましょうで終わる話です。
問題は他の2つ。
鳴けなかった理由②:対戦相手に情けをかけてしまった
フリー雀荘はいろんな人が集まります。
打ちなれた常連さん、勝ちたい稼ぎたい目的で気合十分の若者、単に麻雀を楽しみたい人もいっぱいいます。
そして、雀荘初心者の方も。
これは多分全国共通だと思いますが、
雀荘初心者が初めて雀荘で打って、常連さん相手に勝つことは不可能です。
これはもう上手いとか下手とか以前に、
初めて知らない人に囲まれて打つことに対して
平常心を保てる人などいません。
ミスが増えるのは当たり前です。
相手が場慣れの常連相手であれば、その優位差は歴然でしょう。
この日、僕の対面に座った仕事終わりのスーツ姿のおじさんも、
見るからに不慣れな雀荘初心者の雰囲気がダダ漏れでした。
そしてその内容が酷かった。
半荘3回ほど打ってトビ2回のボロボロ。
「その牌は流石に押しすぎじゃないのか・・・」
そんな打牌も確かに見受けられました。
他のお客さんの気分を害さないためか、
ずっと笑顔で打っていた点については
本当にすごいなぁと思いました。
打ち手としては勝ってるかもしれないけど、
人としては自分は負けてるな、などと。
ただ、流石にかわいそうに思えてきてしまったのです。
だって雀荘初心者さんが初めて(?)打ちに来て、
百戦錬磨の常連のおじさん(この時の親)相手にボロボロにされて(僕もしたけど)、
それでもマナーを守って僕みたいな年端もいかない小僧と麻雀を打ってくれてるわけです。
申し訳ないという感情も少しは芽生えてくるというものじゃないですか。
はい。
これがいけなかった。
親からが打たれた時、
実は僕は山に触れる直前にこの鳴きに気づいてはいたのです。
でも
「もうこの対面さん相手に全力で行くのもかわいそうか・・・」
という感情が芽生えてしまったのです!
そんで 鳴かなくていいやとなったわけです。
………
ひどい
(続く)
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