麻雀で勝つとは(3)
前回
natsumikan-toaru.hatenablog.com
南2局 南家
ドラ
上家の親がを勝負の後、打。
僕氏、これを華麗にスルー
鳴けなかった理由①:気づいてなかったから
鳴けなかった理由②:対戦相手に情けをかけてしまった、から
対面の雀荘初心者さんがかわいそうで鳴けなかった。
なんでしょうこれは。
「かわいそう」などと、相手に対する見下し以外の何ものでもありません。
最低です。
失礼です。
大体、の鳴きにすぐ気づけないようなポンコツが、
あろうことか「かわいそう」などと。
おこがましいにも程があります。
対戦相手に敬意を払うのであれば、
全力を持って向かわなければならないのです。
これは絶対ダメです。
個人的に、①よりもデカいミスです。
が、
これら①、②よりももっとデカいミスがあったのです…。
鳴けなかった理由③:かっこ悪いと思ってしまった
既に書いたように、僕はが切られてから山に触れるまでに、
この鳴きには気づいていたのです。
ならば山に伸びる手を引き戻して鳴けばよかった。
のですが、②の理由があり、そのまま鳴かなかったわけです。
しかし、手を引き戻さなかった理由はもう一つありました。
それが『かっこ悪いと思った』から。
どういうことかというと。
「一度鳴かないと決めて山に手を伸ばしたならそのままスルーしなければかっこ悪い」
と思ってしまったわけです。
これもまたひどい。
僕は基本的には勝つためならなんでもする人間です。
『勝ち方にこだわる』など、勝負師として2流だと思っています。
『こだわり』が増えれば増えるほど、それのせいで自らを縛り付けることになり、選択肢を狭めることに繋がるからです。
そう、常日頃から自分に言い聞かせていたのに。
あろうことか「かっこ悪いから鳴かない」ときたもんです。
笑わせんな、という話です。
あの局面、
かっこ悪かろうが何だろうが、山に伸びる手を全力で引き戻して鳴くべきだったのです。
これが1番やっちゃいけないやつ。
以上が、僕がを鳴けなかった理由です。
もし鳴けていたらアガれたのかどうかという結果論は死ぬほど興味がないですが、
『鳴けなかった』時点でミスなのです。
で、結局何が言いたいのかというと。
これが、麻雀で勝つために必要な要素であるということです。
第1に、知識や技術。
牌の組み合わせ、計算、場の状況、手牌読み、山読みなど。
麻雀で勝つために必要な知識、技術は無限にあります。
それは「ヒラメキ」ではなく、勉強や思考の「積み重ね」でのみ養われるものです。
それを放棄しない。考え続け、答えを求め続ける。
強者に何となく打った牌はない。
その全てがロジックの元に選ばれている。
第2に、余計なことを考えないメンタル。
「かわいそう」だの「かっこ悪い」だの、
余計なノイズは全て排除しなければなりません。
「俺はこういう打ち手だからこういう時こう打つ」という『決め事』も御法度です。
その人がどういう打ち手だろうが、他に正しい打牌がある時はそれを選ぶべきです。
麻雀の数理の判断に個人的な感情を入れてもミスが増えるだけ。
今回、自分の甘さが招いたミス。
ここに記し、肝に銘じ、
これをもって当ブログ、オレンジライフは始動します。