ピーチボーイリバーサイド(2)
(前回)
natsumikan-toaru.hatenablog.com
サリー
本作の主人公。
明るく元気、それでいて仲間思いの優しい女の子です。
目の前で鬼の軍勢を瞬殺して去っていったミコトを追うように旅に出ます。
旅の中で世界の問題に直面し、それをなんとかしたいと、3人の仲間とともに茨の道を行きます。
戦闘においては、対鬼で圧倒的な力を発揮する「桃」の力を振るい、迫りくる鬼達をなぎ倒していきます。
ハッキリ言って作中最強レベルの化け物です。
(鬼に対してだけですが。)
差別を妥協させたいという目的は、鬼との共存にまで繋がるのですが、この力がある限り、鬼達がサリーを受け入れることは簡単にはできません。
ですが、だからといってサリーは諦めることはありません。
それどころかその力を利用して問題を解決しようとします。
この方法がダメだったからもう打つ手がない、とはならず、すぐに別の方法を探り当てて実行する、非常に頭の回転の速い、言い換えればさっぱりとした性格の人間と言えます。
目的のためならば手段を選びません。
優しく、強い。
そんな彼女に惹かれ、仲間達はサリーについて来るわけです。
ミコト
本作2人目の主人公。
世界中の鬼を殺すために日本から海を渡ってきた青年。
サリーとは違い、殺すために『桃』の力を存分に振り回す、鬼にとって最高の危険人物です。
強さはサリー同等の化け物級。
『桃』の力を持つ者は、鬼を殺す時に愉悦感を覚えます。だからミコトは鬼を殺して回っているのかというと、どうやらそれだけではない様子…。
城の中で大事に育てられたサリーに世界の広さを見せて旅立たせた張本人。
その後もサリーとは旅の中で何度か遭遇し、声を掛け合います。
ミコトはサリーを気にかけているし、サリーはミコトが大好き(like)。
しかし、同じ力を持っていながら、2人の旅の目的は全く違います。
鬼に歩み寄るサリーと、鬼を殺すミコト。
2人の『桃太郎』の今後がどうなるのか。
フラウ
森で空腹で行き倒れていたところ、たまたまサリーが通りかかってにんじんを食べさせてもらい、そのまま同行することになった卯人(うじん)。
ウサギでセーラー服。
うぅむ…。
この世界では亜人は人間から差別されており、サリーと出会ってからも幾度となく迫害されます。
これが、サリーの旅の目的を生む1番最初のきっかけになります。
性格は人懐っこく、仲間思い。だからこそ仲間を傷つけられた時、仲間が狙われた時は一気に交戦的になります。
身体能力は非常に高く、その辺の鬼ならば蹴り数発で戦闘不能にしてしまいます。
そして、その正体は…。
キャロット(眼鬼)
鬼です。
鬼としての名前は眼鬼(めき)。
サリー達と出会う前に、不運にもミコトと交戦し、殺されはしなかったものの鬼の力をほぼ失ってしまいます。
鬼としての自分は終わったと、死を選ぼうとしていましたが、サリーらに止められ、そのまま同行することになります。
サリーらと共に行動することになっても、鬼としての誇り、人間への嫌悪は持ち続けますが、サリーらのひととなりを見て心を許し始めます。
そしてフラウからキャロットという名前を与えられます。
わずかに残った力で攻撃や索敵などもでき、戦闘にも表立って参加します。
真の仲間になったキャロットにとって、サリーらは自分の命と同等に大切な存在となっていきます。
サリーの目的の成功例としても注目できるキャロット。今後もサリー達と支え合う姿を見たいです。
ホーソン
元王国の騎士。
王に仕え、治安を守っていた騎士ですが、鬼にその国を滅ぼされてしまいます。折れそうになった心をサリーらに支えられ、共に行動することになります。
他の仲間に比べ、特殊な力は持ってませんが、プロの騎士としての戦略、軍略を持ち、鉄火場でも冷静に戦況を分析して作戦指示するなど、パーティにおける重要な役割を担います。
人柄もよく、他種族相手でもすぐに友好関係を作ることができ、その地その地でネットワークを作ることにも長けます。
そしてなんといっても騎士としての心。
どんなに強い相手であろうが、恐怖することなく最善手を実行する鋼の心で敵を見据えます。
従うべき君主なき今、彼は自分の心に従い、戦い続けます。
これにて『ピーチボーイリバーサイド』の紹介を終わります。
興味が出た方は是非一度読んでみてください。
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