アラクニド
蟲(むし)。
その小さな体で、
時に人を魅了し、
時に人を害す。
それは、ただひたすらに本能で生きる彼らのありのままの姿であり、幾重もの進化を遂げた結果である。
さて、
彼らは生きるための手段として多くの能力を得てきた。
身を守るため、移動するため、獲物を狩るため。
「蟲」とは、
そんな彼らの名を名乗り、技を模倣し、人を殺す。
「組織」に所属する、人間の殺し屋達の総称である。
ここに1人。
普通の生活からその身一つで「蟲」蔓延る世界に身を投げた少女がいた。
その少女の冠す名はー
薄幸の少女、藤井アリスを取り巻く、血と殺しの物語。
それぞれに特殊な能力を持った、数多の殺し屋達による能力バトルマンガです。
主人公の藤井アリスは、父はおらず母も亡くし、好きでもない最低男の叔父と暮らしていました。
ロクに働かない叔父、学校でのいじめ。
最悪の毎日。
それでもボロボロになりながら生きていたアリス。
その目の前で、叔父が殺されます。
叔父を殺した男の名は「蜘蛛(くも)」。アリスをも殺そうとしますが、その時にアリスの才能を見出し、ある人物を殺すために、アリスに「蜘蛛」の殺しの技術を仕込みます。
アリスや「蜘蛛」は特殊な体質を持っていました。
それは先天性集中力過剰C.E.C。
物事に過度に集中してしまい、身動きが取れなくなってしまう先天性の体質。
「蜘蛛」の技術はその高い集中力が無ければ扱うことができない。
「蜘蛛」はアリスに「蜘蛛」を教え込み、ある人物を殺すためにアリスを誘います。
「蜘蛛」が殺したかった人物。それは「蜘蛛」自身。
殺し合いの中で展開されるアリスの才能、技術。
師であり、自分に生きる力を与えてくれた父とも言える「蜘蛛」を殺したアリスは、その瞬間から「蜘蛛」を継ぎ、「組織」の陰謀の中へと誘い込まれていく…。
父から残されたのは、
技術と武器と、約束。
ebookで読めます。