事案発生
ユウキ「集合〜…」
マユナ「はい」
サツキ「なんですか?」
カズキ「嬉しいニュースではないことは確かだけど」
マユナ「あ〜。降段か」
カズキ「あ〜あ。せっかく復調したとか言ってたのに」
マユナ「『金の間』で墜つ、か。あれだけデカイ口叩いといてぇ」
カズキ「しょーもな」
サツキ「君たち二人は、言わないと永遠に罵倒が止まらないんだね」
ユウキ「………」
カズキ「止めないといえば、ユウキさん大人しいっすね」
マユナ「いつもは待ったをかけるような気がするのに」
ユウキ「………。とりあえず、こちらを注目」
マユナ「ん〜?」
マユナ「成績?ふんふん」
カズキ「……ん?」
サツキ「え。これ…、え?」
マユナサツキカズキ「「「よ、弱くね?」」」
ユウキ「……」
マユナ「っ、ちょっと?待って。前に見せてもらった成績ってどんなだっけ?」
サツキ「たしか、これだね」
|
前回まで |
今回 |
± |
対戦数 |
43 |
79 |
↑36 |
一位率 |
30.23% |
21.52% |
↓8.71 |
二位率 |
27.91% |
32.91% |
↑5.00 |
三位率 |
25.58% |
25.32% |
↓0.26 |
四位率 |
16.28% |
20.25% |
↑3.97 |
平均順位 |
2.28 |
2.44 |
↓0.16 |
和了率 |
23.46% |
21.18% |
↓2.28 |
放銃率 |
11.40% |
11.43% |
↑0.03 |
マユナ「い、一位率が -8.71%!?」
サツキ「ラスも増えたなぁ…」
カズキ「アガリ率も酷いぞ…」
マユナサツキカズキ「「「何があった?」」」
ユウキ「何も…。普通にやって普通に負けたらしい」
カズキ「……地獄モードってやつですか?」
ユウキ「18」
サツキ「はい?」
ユウキ「連続トップ無し半荘数、18戦…」
サツキ「18連続トップ無し…」
カズキ「それはそれは…。本格的な地獄を引いたみたいっすね」
ユウキ「いやな。夏ミカン自身も最初はそう思ったんだよ」
マユナ「ん?」
サツキ「最初はって…。今は違うってことですか?」
ユウキ「この結果を受けてな、ちょっとだけ『雀魂』休もうと思って」
カズキ「ああ。良いんじゃないすか」
ユウキ「雀荘に行ったんだけどな」
カズキ「………。麻雀を休むために麻雀をやりに行くって…」
マユナ「それで?」
ユウキ「1日中、10時間ほどぶっ通しで打ってな。数えてはないけど半荘15戦以上はやったと思う」
サツキ「はあ」
ユウキ「トップ無し」
カズキ「え」
ユウキ「半荘15回中トップ0」
カズキ「………」
マユナ「………………プ」
サツキ「じゃ、『雀魂』と合わせて、33回以上…?連続トップ無し…?」
カズキ「さ、33回って…。人間に可能なのか…?素人じゃないんだぞ」
マユナ「あははははははははははははははははははは!!!!!」
ユウキ「マユナぁ!!」
カズキ「さすがマユナだ」
サツキ「うーん、そそるねぇ」
マユナ「ナニそれぇ!?もうそこまで行ったらもはや不ヅキとかいう問題じゃないじゃん!普通にヘタなだけじゃん!!」
カズキ「言っちゃうのかマユナ」
サツキ「いやー、たぎるねぇ」
ユウキ「まあ、うん。そうなんだよな。もうここまでくればさすがの夏ミカンも観念したよ。自分は明らかに実力不足だと」
サツキ「雀荘で、いっつも負けてたんですか」
ユウキ「具体的なことは言わんが、大体はちょい負け。次に多いのはトントンってところだな。少なくともここまで大負けしたことは経験上無い」
サツキ「じゃあ別に実力が無いってわけでは無いんじゃ…?」
カズキ「………となると」
ユウキ「そうだな。結論としては、『弱くなっている』。だろうな」
マユナ「『弱くなっている』って…。確か最近は鳴きの判断を矯正するとか言って鳳凰卓の観戦とかしてたんでしょ?それで弱くなるってナニ?」
カズキ「ありうるとは思うぞ。所詮、観戦から得られる情報は『どんな時鳴いたか』までだ。『なぜ鳴いたか』までは分からん」
サツキ「『なぜ鳴いたか』を完全に理解しないままに猿マネでそれを実践すれば、鳴いてはいけない時まで鳴いてしまうこともある…」
カズキ「バランスがぐちゃぐちゃになって、鳴き以外の所にも悪影響が出始めるってところか」
ユウキ「もちろん負けがこんでメンタルがイカれて麻雀が壊れているってのも間違いなくあるだろう。が、ここ最近は本当に自分の麻雀を改造することに躍起になっていたからな」
マユナ「知識が多すぎて飽和状態になったか…」
カズキ「小手先にばかり気がいって、1番大事なことを疎かにしてしまっているのかも」
ユウキ「その可能性が1番高いと思ってる」
マユナ「そんな状態で打ち続けたところで、負けが増えていくだけだと思うけど」
ユウキ「うん。そうなんだよ。ということで、いったん『雀魂』プレイを完全に休止する」
サツキ「え!」
ユウキ「ついでに雀荘もな。今はやるだけ負けるんだ。『麻雀』そのものをやるべきでは無いと判断した」
マユナ「また逃げちゃったよ」
カズキ「あ〜あ。天鳳の時の二の舞か」
ユウキ「……。まあ。それに対しては返す言葉もないが」
サツキ「休止ってことは、再開するつもりはあるんですよね」
ユウキ「ああ」
マユナ「ふーん」
カズキ「勉強し直すってところか?」
ユウキ「その通りだ。ここで一回、完全に夏ミカンの麻雀を1から見直す。もはや読む必要もないと思っていた初心者向けの戦術書まで戻って土台からだ」
サツキ「へぇ」
マユナ「ここ最近、そんなのにうってつけの戦術本も何冊か出たはずだね」
カズキ「『平澤本』とかか」
ユウキ「そういうのをここ5年ほど全く読んでなかったし、良い機会でもある」
サツキ「5年間、中上級者向けの知識しか仕入れていなかったせいでバランスがぐちゃぐちゃになって逆に弱くなってた可能性は大いにあるよね」
カズキ「しかし、思い切ったな。それってつまり、その5年間学んだことをいったんリセットするって意味だろ?」
ユウキ「完全に全部失くすってわけでもないが、そうだな。そうでもしないと今の状況からは逃れられないと思う。それに…」
サツキ「それに?」
ユウキ「普通に考えて、今の実力では、たとえバランスを取り戻して万全の状態で打ち続けても『雀聖』に到達できるかは微妙だし」
サツキ「まあ。正直それは思ってましたけど」
マユナ「単純に実力アップも目標としてあるわけね」
カズキ「自分の間違っている部分を見つけることもできるかもしれんしな」
ユウキ「次回、もうちょっとこの話続けるぞ」
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