オレンジライフ【雀魂・Mリーグ】

雀魂やMリーグ、麻雀についてを書いております!

雀魂牌譜検討 ノー放銃で20000点削られる男

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サツキ「そこを退くのだよ、カイトくん」

カイト「いやー、そういうわけにもいかなくてですね…」

エリア「スゥスゥ…」

サツキ「なぜ私の邪魔をするのかな、カイトくん。そこのテーブルに突っ伏して寝てる美少女の前に陣取って」

カイト「マスターさんからエリアさんを守ってやってくれと言われたもので…」

エリア「スゥスゥ…」

サツキ「天使を守るナイト気取りかね、カイトくん。羨ましいからそこをかわってくれたまえカイトくん!!」

カイト「論点をすり替えてもかわりたい気持ちが全く生まれないのでムリです」

エリア「スゥスゥ…」

 

 

光ったから鳴いた

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サツキ「ゴミ配牌」

カイト「開局から気が抜けますね」

 

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サツキ北ポンした」

カイト「うわぁ…」

エリア「さすがに形悪すぎると思うけどねー」

カイト「下手すりゃ初心者と思われそうだな、これ」

サツキ「夏ミカン自身、形が悪いのはわかってるし、別にめちゃくちゃアガりたいとも思ってないけど、この手ってホンットに門前で進めてもリーのみ案件だから、とりあえず役だけ確保しとこうって感じで鳴いたらしいね」

カイト「ここからさらに鳴いて行くかどうかはこれから決めて行く感じか…」

エリア「難しい麻雀に自分から向かって行くんだねー」

カイト「実力が伴えばいいけど…」

 

チートイでどこまで粘る

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サツキ「親リーがかかってる状況でチートイテンパイ」

カイト「追っかけ?」

 

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サツキ「ダマとした」

エリア「夏ミカンって、親リー相手だとチートイは交わし手にすること多いね!」

カイト「そもそも親リーに対して単騎受けでめくり合うのが部が悪いと思ってるんだろうな」

サツキ「でも今回は五筒赤があって打点はあるから、即追っかけでいいような気がするね」

カイト「まあ下家がテンパイくさいから、余計に攻めにくいんだろうけど」

 

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サツキ「下家はオリたけど、上家が参戦」

エリア「ドラ引いてきた!」

カイト「これで追っかけるか?」

 

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サツキ中は両リーチにアンパイ。切ってダマ続行」

カイト「マジかー」

エリア「これは引いてくる牌によっては撤退する気なんだろうねー」

カイト「ドラ2チートイでオリるのはもったいないな…」

 

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サツキ「この六筒で」

 

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サツキ「撤退」

カイト「うーむ」

 

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サツキ「結果ド高めツモられ。裏1でハネマン」

カイト六筒放っとけば3900直られ…」

エリア「トップを目指すのであれば放銃したほうがマシだったねー。まあ結果的には、だけど」

 

ドラってテンパイまで切っちゃダメなんじゃなかった?

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サツキ「親で白のみ全速力」

カイト「浮いてるのはドラ東とアンパイの中…」

 

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サツキ「ドラはテンパイまで切らないらしい」

カイト「雀鬼流かい。リスキーですよねぇ、これ」

エリア「夏ミカンのことだから、東引きの18000まで見てるんだろうね!」

カイト「確かにそれだけ打点アップの可能性があるんなら残したほうがいいのか…?」

サツキ「夏ミカン的にはノータイム案件だね」

 

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サツキ「リーチがかかり…」

 

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サツキ「ガン押し」

カイト「うおお…」

エリア「これはすごいー」

サツキ「どうだろうねこれは。もはやベタオリラインな気がするけど」

カイト中残せばこういうときに少しだけ余裕が生まれるんだよな…」

サツキ「次の無スジでオリたみたいだけどね」

 

望み薄の時のお仕事

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サツキ「供託があるからアガリたい局面。しかし下家が既に2フーロ」

エリア「もう完全に間に合わないねー」

 

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サツキ六萬切り。これは色々と意図があるね」

カイト「1つは探りの意味合いがありそうですね。今のままだと親が高いかどうかまだ判別不要なので、これを鳴くかどうかで相手の手を知りたい、と」

エリア「2つ目は、役を潰すこと!これをチー『させれば』とりあえずホンイツとかトイトイとかの高打点は『潰せる』。ポンされたら死にたくなるけど!」

サツキ「3つ目も同じような理由だね。親の五萬七萬七萬八萬にドラ八萬引かれて打点を上げられる前に『鳴かせてしまいたい』」

カイト「自分の手がダメな以上、この局の目的は『誰かに安くアガらせること』。2フーロしたのが下家であることが逆に良かったのかもですね」

 

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サツキ「手を尽くそうとした結果がこれです」

エリア「ひどい!!」

カイト「これはきつい」

 

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サツキ「ちなみに結果がこれなんだけど、なんと夏ミカン、放銃0なんだよね」

カイトツモとノーテン罰符だけで20000点削られたんですか!?」

エリア「こんなこともあるんだねー」

 

エリア「スゥスゥ」

サツキ「スースー」

カイト「やれやれ、ちょっと『イジったら』寝てくれたよ」

エリア「スゥスゥ」

サツキ「スースー」

カイト「黙ってれば綺麗な人なのになぁ」

サツキ「グヘヘ…、天使の添い寝…。グヘヘヘヘ…」

エリア「スゥスゥ」ドゴォ!

サツキ「ブハァ!」

カイト「………寝相だよな?エリアさんの肘打ちがサツキさんの顔面を捉えたように見えたけど、寝相なんだよな?」

 

 

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親友①

 いつもと同じ帰り道。

 だけどいつもと違うことがあれば、

 ちょっとだけいつもと違う会話が始まることもある。

 

 バスケ部の顧問のミレイが交渉を頑張ってくれたおかげで強豪校との練習試合が組めた。

 何クォーターやったかは覚えてない。

 全体で見ればウチが負けていたのは確かだが、何回かは相手の得点を上回った時もあった。

 ちょっと前までウチが弱小校だったのも相まって、相手校も驚いていたようだった。

 思った以上にやれた。

 身内の感想の総意はこれだろう。

 顧問のミレイも賞賛していた。

 相手校の指導者も。

 ところが…。

「強すぎだろ○○高…」

「いやー。やることはやってきてると思うんだがなぁ、俺たちも」

 カズキとカイト。

 チームを引っ張るキャプテンと副キャプテンとしては、少し物足りない結果だったようだ。

 この2人、能力は高い。

 勉強の成績で言えば一般的な公立高校の上から2割程度に入る。

 運動部のキャプテン、副キャプテンになるくらいなので身体能力も高く、何より2人には他の人間にはない特殊能力めいた特技もある。

 だからなのだろう。

 自分たちはもっとやれたのではないかという思いがあるようだ。

「もっと……が、………できれば」

「でも………で、………だからな」

 彼らが何を言っているか分からないのはこの文章の書き手がバスケのことなんか全然分からないからであり、知る人が聞けば一般的な学生の部活動のレベルを一段飛び越えた内容の話をしているので悪しからず。

「他のみんなもよくやってくれてるが…、地力の差はやっぱ埋められんか〜」

「こればっかりは私立と国公立の差だよなぁ。練習時間も、元々の個人の能力も」

 こんなことを言いながらも、彼らの胸中では『諦める』ことも『どうにもならないこと』とも思っていない。『どうすれば勝てるようになるのか』の模索に終点など無い。

 まあ、本気でそう思ってるのはカズキの方で、カイトはどちらかといえば、カズキの願いを叶える手伝いをしたいというのが本音なのだが(とはいえ、それ自体に全力を注ぐため、結果的にはカズキと同じゴールを目指すということになるのだが)。

「『能力』か…」

「ん?」

 ふと、カズキが話題を変える。

「カイトってさ、高校をウチに決めたのも、俺と出会ったのも、全部ただの偶然なんだよな?」

「あん?そうだけど」

「マユナに対しても?」

「そうだよ。前に言っただろ」

 カイトは月城組という暴力団の代表の跡継ぎとして生きてきた。しかし個人的な『夢』ができたため、高校進学は組の敷いたレールから外れた道を選んだ。

 その行き着いた先が偶然カズキたちと同じ高校だったわけだが、カズキはそれが半信半疑だった。

 カズキだけではない。

 カイトの裏の身分を知り、なおかつカズキ達のような特異的な人間の『才』を知るものならば、誰もがそれが偶然であるとは思わないだろう。

 今でもカズキは、カイトが自身の『夢』のために自分を利用しようとしているのではと考える時がある。

「…………」

 カイトは、極道ながら『善』の道を歩もうとしているとはいえ、それに行き着くまでの手段や思想はやはり極道のそれなのだ。

 あくまで叶える『夢』そのものが『善行』なのであり、その『夢』が叶うまでにどれだけの『悪』が周囲に振り撒かれても構わないと、カイトは考えている。

 自分自身の『夢』のために手段を厭わないという意味では、カイトの本質はあくまで『極道』で、『悪』なのだ。こうやって部活帰りにダベりながら一緒にいたとしても、そこだけは変わらないということをカズキはよく知っている。

「まあ、最初は偶然だったとしても」

 カイトは、カズキがそういう疑惑を持っていると分かった上で、言う。

「今俺がお前と連んでるのは、正真正銘 俺がお前を気に入っているからだぞ?」

「………………俺、男色では…」

「そうじゃねぇよ!!友人として!!」

「………そうだよな」

 その答えも何度も聞いているのだ。『以前』あったゴタゴタが解消され、この2人には確かな絆が芽生えている。

 互いに互いの裏の顔まで知り尽くした上で。

 

 

続く

 

カイトの『夢』

natsumikan-toaru.hatenablog.com

 

 

雀魂牌譜検討 全部正着じゃない気がする…

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喫茶『1 chance』にて

マユナ「ねぇ、この式、答え合わないんだけど」

カズキ「ここ、ルートん中の計算変じゃね?」

マユナ「んー?あ、ホントだ」

アヤカ(休日の昼間に、2人で喫茶店…)

カズキ「この例文、意味が分からんのだけど…」

マユナ「『be for』で『賛成する』みたいな意味じゃなかった?」

カズキ「そ、そうだっけ?」パラパラ

アヤカ(しかも仲良くテスト勉強…)

マユナ「………」

カズキ「………」

アヤカ「これで付き合ってないってんだから今の若者は分からんな〜」

 

 

ダマで良いよね?

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マユナ「テンパっちゃった」

アヤカ「テンパっちゃったね〜」

カズキ「リーチなのかね?」

マユナ「一通、イーペーコー、ピンフ…。全て打点アップだし、トリダマじゃないかなぁ…」

 

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マユナ一発で五筒赤ツモったけど、ダマで良いよね!?

カズキ「ダマだと思うんだけどなぁ…」

アヤカ「ウケる〜」

 

四暗刻が見えない

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マユナ一萬だね」

カズキ一萬

アヤカ一萬〜」

 

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マユナ七筒

カズキ麻雀知ってっかぁ!?

アヤカ「これは酷い…。リーチすればマンガン見えるのに、ここからチンイツにいくメリットが低すぎるね〜」

マユナ「何が酷いって、マジのマジでチンイツに目が行きすぎて四暗刻が全く見えてないのよ」

カズキ「これはガチで病院行きだな」

アヤカ「入院何ヶ月で済むのか…」

 

いまだに『これ』をやる

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マユナ「親、5巡目テンパイ」

アヤカ「調子いいね〜」

 

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マユナ「待ちの悪さに腰がひけてダマ…」

カズキ「まだこんなことやるのかよこいつ…」

アヤカ「嬉しい変化は二萬六萬三筒六筒…。確かにどれも引ければ超ハッピーだけど〜」

カズキ「たった4種のタメにこの手をダマのまましとくのはいただけないな」

 

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マユナ「思い直して次巡リーチ」

カズキ「ならギリギリ許さんでもない」

 

王道を外すことに快感を覚える

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カズキ「1シャンテン」

アヤカ中がトイツだけど、ポンテン取るとドラ六索が出て行くね〜」

マユナ「ここはリーチ前提でリャンメン固定の打五索が無難なんじゃないかな」

 

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カズキ「打五萬

アヤカ「え〜」

マユナ中のポンテンのため?」

カズキ「1枚目はスルーしたいらしい。第1目的はひっかけ作りだな。どうやら夏ミカンにとって一番大事なのは『いかにして相手を嵌めるか』のようだ」

マユナクソだね」

アヤカ「普通に好形リーチを打つ受け入れを増やしたほうがいい気がするけどな〜」

 

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マユナ「で、アガれないんかい!!

アヤカ「結果までクソなんだね〜」

 

カンチャン1000点→単騎1000点

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カズキ南のみ。カン六萬テンパイ中」

アヤカ「対面から一索〜」

 

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カズキ「ポンして単騎受け」

マユナ「夏ミカン、これやるよね」

アヤカ「1000点で手牌を短くするのは抵抗あるけどな〜」

カズキ「カンチャンのままだと好形変化は四萬八萬の2種。でもこの形なら好形変化は一萬四萬二索三索五索六索。加えて優秀な単騎に受け替えもできる」

マユナ「早くアガることで、結果的に守備力を上げるっていう考え方なんだろうね」

 

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カズキ「単騎ローリングで刺す」

アヤカ「お〜」

 

ラス前トップ目の意識は…

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カズキ「ラス前でトップ目」

マユナ「対面から2枚目の發…」

 

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カズキ「鳴いて行く」

アヤカ「これまたリスキ〜」

マユナ「2枚見えのカン三筒残りで無理して前に出る局面かね?」

カズキ「夏ミカンも微妙かなとは思ったようだが、とりあえず一番振り込みたくない下家にはアンパイが持ちそうということでラフに鳴いたようだ」

アヤカ「ここで2900アガるのもそれなりに大きいといえば大きいかもだけど…」

 

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カズキ「そして切るのが東という」

マユナ「マジかい!」

アヤカ「さすがにここまでフルスイングはどうなのか〜」

カズキ「状況的に八筒九筒落としで十分な気がするけど、そしたら2枚切れの三筒に頼ることになって厳しいから、らしい」

マユナ「いや、この太々しさは素直にすごいとは思うけど」

アヤカ正か否かは別としてね〜」

 

 

アヤカ「お客様〜。喫茶店デートはおわり〜?」

マユナ「デートちゃいます。カズキんちで勉強してたんですけど…」

カズキ「ねーちゃんが家にいるとうるさいからここに」

アヤカ(なぜごく普通にマユナちゃんはカズキくんの家にいたんだろう…)

マユナ「カズキは理数系が得意だから」

カズキ「マユナは文系が得意だから」

アヤカ(互いの長所を生かす名コンビっぷり…。確かにカップルというよりは…)

アヤカ「相棒、か…」

マユナ「……」

カズキ「……」

アヤカ(カップル呼ばわりより相棒呼ばわりの方が照れてるのは異質すぎるね〜)

 

 

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STORY 5-① by Yuki

natsumikan-toaru.hatenablog.com

 

「苦っ!砂糖砂糖…」

「イオリ…。ユウキさんがせっかく淹れてくれたのに砂糖で埋める気?どんだけ入れてんの。まあアタシはおこちゃまイオリクンと違ってブラックで頂きまsにっっっっっが!!!!????」

「お前の方が失礼な反応してるぞ」

「……苦いの〜?これ。なんか泡が多い…」

 サツキとイオリ君が無事に大学に入学して数ヵ月。

 大学で友達になったアヤカという子と3人で来た大学1年生ズ。

 なぜ呑みたいと思ったのかわからないが、コーヒーのことなんてろくに知らなそうな3人がいきなりエスプレッソを注文してきたのでちょっと心配だったが、案の定だった。

 ………1人を除いて

「だから言ったろうよ。エスプレッソってのはドリップコーヒーとは違うんだって。初めてのヤツじゃあシュガーで自分好みに味付けするか、こっちでいろいろアレンジするかしないと飲めないって」

「量が少ないから余裕だと思ってました…」

「びっくりした。劇薬かと思った…」

「砂糖砂糖。これくらいですか〜?まだ入れる?」

 恐る恐るといった感じでシュガーを入れるアヤカ。

 ………だが、もう遅い

「あーそんなもん。そんで、すっと飲む。ちびちび飲むと風味が飛んじまってダメだからね」

「…。お〜。さながらビターショコラのようなフルーティーな香りが私を支配する……」

「分かるじゃんか、木原さん」

「アヤカで良いです〜」

「うえ。でもこれ底に砂糖が結構沈んじゃってるんですけど。混ぜちゃダメなんですか?」

「それはそれで良いんだよ。底に残った砂糖をすくって食べるところまでがイタリア風エスプレッソだ」

「へえ。飲み物って感じじゃないっすね」

 俺は見逃さなかった。

「このケーキおいしい〜」

「マスターさんの手づくりらしいよ」

 だからこそ『正体』も、すぐに理解した。

 


「神様ってのはどういう意味だ?」

「…………。はい〜?なんですかそれ」

 ある日、俺は大学1年生ズを店に呼び、『マユナがサツキと麻雀したくて今か今かと待っている』と言ってサツキを店から追い出した(ラブコールを発しながら出ていった)。

(イオリ君は人数合わせのために首根っこ掴まれて引きずられていった)

 残ったのは、『アヤカ』だけ。

「加奈、亜美、桃子、伊万里、佐那、晶、美奈子、そしてアヤカ。

 頭文字をとってK A M I S A M A。神様。これがお前の言う『正体』ってことで良いのか?」

「何のことだかさっぱり…」

 横ではマスターが、聞こえないふりをしてケーキの仕込みをしている。

 他に客はいない。

「初めてお前がこの店に来て、エスプレッソを出した時、お前だけが自然にシュガーの瓶に手が伸びて、慌ててその手を引き戻した。普通の日本人は、エスプレッソになじみが無い。だから出てきたコーヒーに、いの1番に大量の砂糖を入れる習慣が無い。エスプレッソに大量の砂糖を入れるのなんて、むしろ専門知識と言ってもいいくらいだ」

「…………」

「お前はそれに気づいて、わざわざ伸ばした手をひっこめた。自分が一般的な人間であると振る舞うために。俺とのチャットで聞いた知識を持ってるのを隠すために」

「…………」

「そうだろう『晶』。いや『アヤカ』か?『神様』か?」

 俺の考えを聞いた『アヤカ』の目の色は、明らかに変わっていた。

「それだけで?私が『晶』だと?」

「それだけってわけではないけどな。じゃあやっぱり…」

「…そうです。私があなたのチャットの相手。今は『アヤカ』…」

 見つけた。

 ようやく捕まえた。

「『正体』を暴いたら、全部話してくれるんだろ」

「そうですね。じゃあ良いでしょう。全部話します。ただ…」

 『アヤカ』はマスターの方を見た。

「ん。ユウキ。お前もう上がってこの子と飯でも食って来いよ」

「ありがとうございます」

「…………。その前に一つ。『それだけ』ではないんでしょう?私を特定した理由は」

「異質だった」

「異質?」

 俺の思考に興味があるようだった。

「俺、マユナ、サツキ、カズキ、マスター、エリア、イオリ君。これらの登場人物はずっと昔から『あったモノ』。でも、お前は違う。いきなり出てきた。『何かを起こすために登場したモノ』」

「…………」

「意味不明と思ってくれても構わん。カンだよ。俺が読んできたすべての小説の、『王道』に当てはまらない『異物』。それをお前に感じた」

「『感性』、か。さすがは『持っている』人間は違います」

「才能の話か?」

「約束です。それも含めてすべて、話しますよ」

 

natsumikan-toaru.hatenablog.com

 

地獄に落ちかけ

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ユウキ「うーい。また成績載せとくぞー」

サツキ「前回はなかなかに調子良かったっぽいけど…」

カズキ「転落に1票」

マユナ「私も」

サツキ「なら全部で3票か…」

ユウキ「お前らホントに怖いわ」

 

●『玉の間』(全119戦 4214343322241341411131243143212313343422234222211122331413233113123244224142342411242312231131☆41241121122 41434422421313)

トップ:33回 28% (29%)

2着 :34回 29% (29%)

3着 :26回 21% (22%)

4着 :26回 21% (20%)

平均順位 2.38 (2.33)

( )内は105戦時点

 

カズキ「うわっ」

マユナ「引いたなぁ、ラス」

ユウキ「まあ、実はそうなんだよ。前回の直後からプチ地獄モードに入ってなぁ」

マユナ「半荘9回で5ラスあるね」

カズキ「ノートップは8連続でストップしたようだな」

サツキ「その後はまあまあ復調したみたいだけどね」

ユウキ「まだ地獄の残り香が残ってそうでちょっと怖いらしいが」

マユナ「トップ取れるようになってもラスが続くパターンあるよねー」

 

前回

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直近

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ユウキ「ポイントもかなり減った」

サツキ「いやー。ラス1回のマイナスが大きい大きい」

マユナ「うーん…。『2着で良い』打法はうまくいかなかったのかなぁ?」

ユウキ「まあ、確かに地蔵ラスもあったな」

サツキ「でもとりあえずは復調を確認できたら、もうしばらくは実験的に続けても良いかもね」

カズキ「復調が確認できる日が来ると良いな」

ユウキ「ホントに怖いんだからやめてくれよ…」

 

 

マユナ「ぶっ飛びラスでも見ていってもらおうかな」

カズキ「メシウマどうぞ」

ユウキ「お前ら…」

 

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ユウキ「オタ風ドラ南含め3トイツと1アンコ」

マユナ「おー」

 

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ユウキ「チートイ、トイトイ、役牌の重なりを重視して一筒二筒を払って行く」

サツキ「普通にリーチ目指して白發切る手もありそうだけどなぁ」

 

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ユウキはい

カズキ「出たぁ…」

マユナ「せめて一筒から切っとけば傷は浅かったのに…」

ユウキ「この局はアガれず…」

 

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ユウキ「スペシャルリーチ」

サツキ「ダママンを…」

カズキ「ソーズの場況にあやかったか」

 

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ユウキ「蹴られる」

マユナ「あー」

 

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ユウキ「1シャンテン」

カズキ「形は悪いけどドラ四筒とイーペーコーで打点は狙えそうか」

 

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ユウキ六萬切った。多少は345の可能性もあるかと」

マユナ「うん」

 

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ユウキこれはひどいと思います

サツキ2巡目テンパイのようですね」

カズキ「カン四筒が固められてるところがまたおもろい」

ユウキ「おもしろがるな!」

 

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ユウキ「親番。チーテンを取る」

マユナ「リーチがかかってるとはいえ、夏ミカンがこの手からこの点数状況でチーテン取るとは…」

カズキ「取るべき局面ではあるけどな」

 

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ユウキ「実らん」

マユナ「何してんの?勝つ気あるの?

ユウキ「しょうがないだろ!!」

 

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ユウキ「またリーチがかかっている」

サツキ「こっちはかなり良い1シャンテンですね」

カズキ「567があるし、一索切ってるし、打二索だな」

 

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ユウキ五萬切り。リーチに通りそうな方を切った」

マユナ「弱気なのか丁寧なのか…」

 

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ユウキ「それでこれが当たっちゃうもので」

マユナ「Oh…」

 

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ユウキ「起死回生のチートイドラドラテンパイ」

サツキ「待ち探しですね」

 

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ユウキ「蹴られる」

マユナ「もう無理だね。諦めよう」

カズキ「冗談抜きで他家の攻撃力が高すぎるな」

 

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マユナ「一人だけ違うゲームの点数みたい」

 

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ユウキ「リーチをかけられん以上、鳴いてアガれる手組みを目指してみたが…」

マユナ「あえなく終了〜」

カズキ「ゲーム参加できなくてラスることはあるけど、あんだけ参加して飛びラスになんのは痛いな」

サツキ「これが続かないことを祈りたいね」

ユウキ「これが続くとやめたくなるんだよなぁ、麻雀」

マユナ「やめないんだけどね。特にこの夏ミカンという男は」

カズキ負け慣れてるからな」

ユウキ「慣れてないわ!」

 

 

 

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STORY 4-③ by Yuki

natsumikan-toaru.hatenablog.com

 

「俺がいつも何を見てるか?っすか?」

 新学期になって初めての休日の夕方。

 1 chanceには俺の妹のマユナと同じ部活仲間のカズキが部活終わりに来ていた。

「お前、よく相手の当たり牌とか鳴きたい牌とかビタ止めするだろ。俺も結構捨て牌読みとかするんだけど、正直お前ほど精度は良くない」

「カズキはホントにマジシャンみたいに止めるもんね。でもネットだとそうでもないよね」

「あー。まあ。そうっすね。このケーキうまいっすね」

 逃がさん。

「奢ってやるから聞かせろ」

「マスターさん。まだ俺高校生なのにパワハラが…」

「俺も興味あるから聞かせてほしいな」

「私も」

「仲間がいねぇ…」

 しょうがない。

 ここにいるのは麻雀にあてられたヤツらばかり。

 『当たり牌のビタ止めの秘訣』なんていうトピックに反応しないわけがない。

「なんでそんなに渋るの?マネされたら嫌だから?」

「いや。そういうわけじゃないけど…」

「ではどうぞ」

「…………。目です。目を見れば分かるんです」

「目?」

「目ぇ?」

「ぷっ」

「誰だ今笑ったの!!失礼すぎるにもほどがある!!!!!」

 ヤバいな。『目を見れば分かる』なんて言われたらマネのしようがない。

 ってゆーかヤベーわ。カズキマジヤベー。

「あー。でもそんな話をサツキさんから聞いた気がする」

 カズキの姉のサツキとマユナは仲が良く、たまに一緒に出掛けたりしてるらしい。(絶対に俺かカズキ同伴じゃないとマユナは了承しないらしいが)(それでもなおサツキが振り切って2人で遊ぶこともあるらしいが)

「顔色で感情を判断するとかなんとか」

「なんだそれ。カズキは能力者なのか?」

「そんなSFっぽい話じゃないっす!ただなんとなくです。なんとなく、『あー、この人強そうな手をやってんなー』とか、『この人リーチかけたけどめちゃくちゃ妥協した感じすんなー』みたいなのが分かるんです」

「そういえばカズキって、対局中他のヤツの顔をチラチラ見てるかもしれん」

「目を見れば分かるって、なにで何が分かるんだ?目を見るだけで強いだの妥協してるだの。そんな複雑な心の動きまで分かるもんか?」

 マスターの言うことももっとも。そもそも目で感情を汲むってのが常人の発想じゃない。

「野球のピッチャーって、ボールをリリースするまでに一連の動作があるじゃないすか」

「ワインドアップとかってやつ?」

「そう。目も同じ。『何かをする瞬間』の目だけではホントに小さな感情しか分からない。でも、そこに至るまでの目線や目の開き方なんかを総合的に判断すると、小さな『感情の流れ』から、『その瞬間』の感情を強烈に予測することができる。っていう感じです」

「むぅ。理屈はなんとなくわかるけど」

「なんか怖いよ。カズキ」

「だからあんましゃべりたくなかったんだよ!」

「いつからそんな特技があったの?」

「いいだろもう!……あの時のお前の『目』が印象的過ぎたからだよ…

 目で感情を読む、ね。

 まあカズキ独特の特技なんだろうからマネできるとも思えんけど、一応覚えとくか。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

晶「目w」

ユウ「確かに医者の子供っぽい言動が見え隠れするヤツだけど、まさか麻雀でもそれを生かしてきてたとは」

晶「それもまた才能か」

ユウ「なぁ。お前ってなんかやたら才能才能って言うよな」

晶「そう?」

ユウ「何かあんの?」

晶「まあ。何かは、あるね」

ユウ「話したくないなら良いけどさ」

晶「ユウだって無関係じゃないかもよ?妹さんにも」

ユウ「?」

晶「『汝の意志するところをなせ、それが汝の法とならん』」

ユウ「アレイスター=クロウリーの『法の書』か」

晶「さすがに知見が深い」

ユウ「それがなんだ?」

晶「私の役目は別にある。でもやりたいことができた以上、それに従うわけにはいかない」

ユウ「何の話をしてる?」

晶「君はその両方に必要なピース。私の法の秩序を守るために」

ユウ「…………。何を言ってるか分からんけど、お前初めて一人称使ったな。『私』って。女だったのか。晶って名前じゃ判断付かなかった」

晶「晶は2つ前の名前だよ。ひとつ前は美奈子。美奈子、晶、佐那、伊万里、桃子、亜美、加奈、そして現在の名前で1クール」

ユウ「なんだ1クールって」

晶「私の役目は『神崎サツキ』。やりたいことは、それプラス『神崎カズキ』」

ユウ「おい!!!!!」

晶「知りたいよね?でもダメ。もし私の『正体』を知ることができたら。その時はすべて話しても良いよ。それまではバイバイ。『スペアプラン』くん。そしてありがとう。これだけの情報、あなたみたいな善人からでなければ得られなかったよアマチョロくん」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

それ以来、晶との交流は無くなった。

 

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雀魂牌譜検討 『2着で良い』がマイブーム

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サツキ「アヤカー!熱い熱いハグを〜!」

アヤカ「チョイチョイサツキ〜。いつもと同じテンションでいいのかね〜」

サツキ「?」

ユウキ「相変わらず色欲全開だなぁサツキ」

サツキユ!?ユ、ユ、ゆゆユウキさん!?

アヤカ「今気づいたか〜」

サツキ「い、いやその!私ッ、が、1番好き!?なのは!!」

ユウキ「どうしたサツキ…」

アヤカ「私と2人だけだと思ってたから余計にテンパってるな〜」

サツキ「………………」

ユウキ「固まってしまった」

アヤカ「ユウキさんのせいです」

ユウキ「なぜだよ!!」

 

 

打った後にモヤモヤ

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ユウキ「ここから」

 

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ユウキ「なんとなく七筒切ったが…」

アヤカ七筒残して六筒引けばタンピン確定なんですね〜」

サツキ七筒残さなくても高めイーペーコーあるし、そもそも七索の受け入れがある分、こっちの方が良いのでは?」

アヤカ「カン七索待ちリーチの選択肢も増えるわけだしね〜」

ユウキ「なんとなくで切ってしまったから、やっちゃった?と思ったようだけど、少なくとも、それほど大きなエラーというわけではなさそうだな」

 

初心者のようなミスを…

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ユウキ「愚形だらけの手」

 

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ユウキ「最序盤なら打發と行ってただろうが、これくらいの状況ならターツオーバーにつきカンチャン落としだな」

サツキ「カンチャン落としは良いんですけど、切るなら二索では?」

アヤカ「これの方がひどいエラーでしょ〜」

ユウキ「気を抜きすぎだな、この半荘」

 

中ぶくれは手代わり待つか?

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ユウキ「親、テンパイ」

アヤカ「ソーズが中ぶくれでピンフイーペーコーまで狙える形ですね〜」

 

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ユウキ「無視して即リー」

アヤカ「お〜」

サツキ「この辺のスピード感は今までよりも徹底してる感あるなぁ」

ユウキ「そうな。今までなら巡目が早いからといって打九萬とかやってたかもしれん」

アヤカ「ピンフ手替わりの他にも、ドラ四筒をもう一枚引いたりだとか、ソーズの一通見たりだとか〜…」

サツキ「最近の『2着で良い』という意識がそれを必要としなくなってるんだね」

 

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ユウキ「ツモってしまえばなんでもいい」

アヤカ「終わりよければ〜」

 

6ブロックの進め方

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ユウキ「これぞ6ブロックという感じの6ブロック」

サツキ「どれかのターツ見切りますか…?」

 

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ユウキ「一気に中を落としてメンタンピン…、というほどでもないということで、無難に五萬赤固定の打四萬としたな」

アヤカ「タンヤオ確定でもないし、五萬赤を使い切れれば最低限の打点は確保できるしね〜」

 

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ユウキ「対面から中

サツキ「鳴けますが、これはスルーで良いですね」

アヤカ「鳴いても大して手が進むわけじゃないし、リーチ権を放棄するだけな感じだもんね〜」

ユウキ「アガリトップとか供託モリモリで遮二無二2000点をアガリたい状況であるなら鳴くだろうが、基本的には最低でももう一つ二つメンツが出来上がってから鳴く感じだろうな」

 

絞るからこそ助かる、絞るからこそ死ぬ

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ユウキ「三方からアクションがある中でこちらはドラ2の1シャンテン」

サツキ白を押すか、ですね」

 

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ユウキ「こういうの、以前までは割と迷ったんだが、最近はかなり押さないようになったな」

アヤカ「テンパったら〜?」

ユウキ「押すだろうな…」

 

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サツキ「大当たりですね、白

ユウキ「こういう時はテンパんなくてホントに良かったと思うよな」

サツキ「テンパイまで勝負しないことで放銃を免れることは結構ありそうですね」

アヤカ「でもテンパイまで切らなかったために切り遅れることもあるからな〜」

ユウキ「その辺はまだまだ精査が必要だな」

 

ユウキ「別にお前がカワイイ子好きなのは別に良いが、やりすぎて致命傷を負うのだけはないようにな…」

サツキ「は、はい…。アヤカはメチャ強いですから………………」

アヤカ「?」

ユウキ「ど、どうした?」

サツキ「ユウキさんから見たらアヤカってカワイイ子です?」

ユウキ「え」

アヤカ「サ、サツキ……」

ユウキ「………まあ、顔はカワイイとは思うけど」

アヤカ「……………どうも……」

サツキ「……………………」

ユウキ「また固まった…」

アヤカ「サツキもカワイイって言ってください」

ユウキ「え!?」

アヤカ「戻って来なくなっても良いんですか!?」

ユウキ「サ、サツキもカワイイと思うぞ!?」

サツキぐはぁ!?

ユウキ吐血した!?

アヤカ「心のアップダウンに身体がイカレたか……」

 

 

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STORY 4-② by Yuki

 

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「ユウキ。また本読んでるのー?」

「んー」

 肌寒い日が増えた秋の終わり。(営業中に)本を読んでると、イタリア生まれの少女エリアに声をかけられた。

「『ヒャクネンノコドク』?」

「『孤独』を読めるのか。相変わらずすごいなお前」

「『百年の孤独』!?ユウキお前そんな本読んでんのか!どこまで若者やめれば気が済むんだ!」

「マスター、知ってるんですか?」

「俺も一回読んだことあるけど、読み辛さ半端なかったぞ」

「またユウキのおとーさんの本を持ってきたの?」

「そうだよ」

 俺の親父は読書が趣味で、書斎には大量の本があった。種類も多岐にわたる。

 そんで小2の時、俺は親父のやることをマネたいがために読みたい読みたいと駄々をこねたところ、とある本を渡された。

『読めるもんなら読んでみ?』

 もちろん、小2が読めるような内容ではない。

 うるさい息子を黙らせる目的だったのか、あるいは本当に小学2年生に読んでほしいと思ったのか。

 とにかく俺はそれを読んだ。

 知らない漢字も、言葉も、それに付随する知識も全部自分で調べ上げて、その本を1か月くらいかけて読破した。

 それから俺は、親父の書斎にある本を勝手に拝借して読む習慣がついた。

 読むスピードはどんどん上がり、10冊目になったあたりで1日1冊ペースまでには来ていた。

 自分で言うのもなんだが、俺の頭の回転や対応力みたいなのは、それのおかげで身に着いた能力なんだと思う。

 あの時親父が、『小学生には難しい』といって何も渡してくれなかったら、今の俺は無いんだろう。

 『科学の方法』。

 あれだけはずっと俺の部屋の本棚にしまってある。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

晶「へぇ。妹さんの友達が麻雀するんだ?」

ユウ「ってゆーか、一緒に始めたみたいだったけど」

晶「打ったんでしょ?その子らと」

ユウ「うん」

晶「どうだったの?」

ユウ「良かったよ。初心者にしてはかなり打ててた」

晶「3人とも?」

ユウ「そうだな。妹は、やっぱりああいうのは得意なんだろうし。その友達の姉弟も結構やる感じだった」

晶「どうせユウが勝ったんでしょ?」

ユウ「まあ。さすがに経験の差で」

晶「経験の差が無ければ負けてたと?」

ユウ「特に友達の姉貴の方はかなりの執念みたいのが見えたね。それにつられるように弟の方も目の色を変えたような」

晶「ふーん。そう。じゃあ次やる時はその才能に負けないようにしないとね」

ユウ「才能?」

晶「目標に向かって頑張るって、言うほど簡単なことじゃないってことだよ」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 たまによくわからないことを言うやつだとは思っていた。

 だけどどうせネット上の知り合いだ。

 少なくとも俺は直接会いたいとも思ってない。

 俺には俺の、守りたいリアルがある。

 

 その理想を脅かす存在となることを、俺は全く予測していなかったといえば、嘘になる。

 

 

natsumikan-toaru.hatenablog.com

 

 

 

雀魂牌譜検討 靴底についたチューインガム

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喫茶『1 chance』にて

カイト「……」

マスター「コーヒー飲むのが画になるなぁお前。まだ若いのに」

カイト「俺がですか?」

エリア「カイトはイケメンだもんね!」

カイト「エリアさんに言われるとすげー照れるな…」

マスター「それもあるが…、やっぱどこか影があるってのかなぁ」

エリア「ワカガシラ、だっけ?」

カイト「跡取りとは言われてるけどね」

 

 

いつまで初心者のようなミスを

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マスター「切った瞬間にやらかしたって思うこと、あるよな」

エリア「? ないけど

カイト「天才はそうなんだろうけど…」

 

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マスター「この二萬切りなんかはホントにあかんヤツだ」

カイト「愚形ターツ残りでリャンメンくっつきを狙える二萬を見切ってムダに字牌を抱えるパターンですね」

エリア「234三色まで見えるのに!」

マスター「こういうのはホントに気が抜けてたとしか言えん。普段ちゃんとできてることが急にミスると結構ショックだな」

エリア「夏ミカンにも人並みの繊細さがあったんだね!」

カイト「驚きだわ」

 

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マスター「すぐ三萬引いてきた」

カイト「これぞ夏ミカン」

エリア「これは残したんだねー」

マスター「時既に遅しとはいえ、三萬を切るか字牌を切るかなら、二萬切ってるとはいえこの選択の方が良いだろうな」

 

回し打ちケイテンの達成感は異常

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マスター「手広い1シャンテンだがリーチがかかっている」

カイト六萬は無スジ…」

 

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マスター「親だし、いっちゃって良いような気もしたみたいだが、無難に打南

エリア「こちとらドラ無し役無し、しかも愚形テンパイもありうるもんね!」

カイト「この後は場合によっては南連打で回る方針もありか…」

 

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マスター「すぐにテンパる」

カイト「けどこれは…」

 

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マスター三索の2枚目が直前に切られた故に打南続行」

カイト「1枚切れなら追っかけたんですかね?」

マスター「多分な」

エリア「親だし、OKかな!」

 

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マスター「再びテンパるも…」

 

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マスター「やはり回る」

エリア「ケイテン取る価値はあっただろうけどねー」

カイト「もう少し回る余地を残したか」

 
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マスター「スレスレで粘り切ったな」

カイト「こういうのは達成感ありますね」

エリア「アガリよりも嬉しい時あるね!」

 

これはさすがにクソリーチか…?

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下家:八萬チー 打六萬

マスター「この手を…」

 

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マスター「即リー」

カイト「うおお…」

エリア「これはすごいー」

マスター「親だし、巡目的にさっさと攻めたいという意味合いが強いようだが、さすがにやりすぎたかと思ったそうだ」

カイト「無駄にテンパイをみすみすダマのままにして損するよりは良いんでしょうけど、これはちょっとって感じですよね」

エリア「1枚切れのカン五筒…。しかも正真正銘のリーのみ!」

マスター「選択肢は 即リー or ダマ or 打西 だが、ダマにする旨味というと、打点の変わらない好形変化三筒七筒引きと、ツモり三暗刻になる四筒六筒引き。あんまり旨くはないような気もする」

カイト「それよりは即リーの方が良いのかも…」

エリア「打西での嬉しい引きは…、二萬三萬四萬五萬五筒。自分で使ってるのを考えるとそんなに枚数は多くないね」

マスター「劇的に打点が上がるわけではないしな。そもそも即リーなら五筒でアガリだし」

カイト「うーん。じゃあ即リーなのか…?」

マスター「正直夏ミカンの中で結論は出てないが…。まあ親での脅しの効果を狙えるという意味で今後もリーチしそうだ」

 

でもこれはリーチよね

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下家:二索チー 打三索

マスター「また親でクソテンパイ」

カイト「難儀ですねぇ」

 

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マスター「これは即リー 一択だろうな。さっきのに比べて手がわりは皆無だし、マンズの場況もやや良し」

エリア「そうだね!」

 

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マスター「この一筒カンも当然」

カイト「完全な勝負手になりましたね」

 

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マスター「つまりこのハネマン親被りも当然ということだ…」

カイト「………オェっ」

エリア「当然だから仕方ないね!」


オーラスマンガン条件

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マスター「オーラス。マンガン出アガリOKだな」

カイト中が出たが…」

 

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マスター「ポン。ホンイツにすれば逆転パターンは色々あるし、ドラ北単騎で早めにテンパればホンイツでなくても直撃でOK」

カイト「最悪2着でも良い、か」

 

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マスター「ここで…」

 

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マスター中カン」

エリア「即カンでもよかったようにも思うけどー」

マスター「『2着で良い』というマイブーム的には、この辺りがバランス良いと判断したな」

 

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マスター「カンドラモロのりのあと、九萬引いて…」

カイト「うおお…」

 

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マスター「ドラをリリース」

エリア「危険牌先切り?」

マスター「それもあるが、六筒九筒引きテンパイ時に九萬単騎の奇襲を思い描いてるな」

カイト「カンドラが乗ったからホンイツにこだわる必要もなくなったからか」

 

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マスター「場況から、二萬単騎に計画をシフト」

エリア「いっそのこと二筒切っちゃえば?」

カイト三筒引きが偉すぎるからなぁ…」

 

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マスター四萬引き戻して受け入れを広げ…」

 

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マスター「テンパイを果たすもアガれず」

カイト「全員テンパイかよ」

エリア「ドラカン相手にみんな戦ってるね!」

マスター「その後は他家にアガられて2着終了だったようだ」

 

マスター「カイトはカズキみたいにスイーツはいらんのか?」

カイト「嫌いじゃないですが、気分ではないですね。今は」

エリア「ワカガシラだから?」

カイト「それは関係ないよ…」

マスター「あいつらといると退屈はしないが、たまには一人で静かに過ごしたいこともあるわな?」

カイト「………、その通りですね」

カイト(なんでもよく気付く人だな)

 

 

 

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STORY 4-① by Yuki & Kenji

 前

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「麻雀?ってあれですよね。負けたら指切られるヤツ」

「ダーティーなイメージはしょうがないとしても、お前のそれは極端すぎるだろ…」

 喫茶『1 chance』。俺はここでバイトをしている。

 大学のレポートを片付けようとして偶然寄ったこの店のコーヒーが美味く、ちょうどバイトを探していたこともあり、ここで働くことを決めた。

「今や麻雀は、そういうギャンブルっぽい1面はすごく薄れてる。あくまで純粋なゲームとして広まりつつあるんだよ」

「へえ」

 平日の夕方。お客さんは3人ほど。

 基本的に立地も悪いし店も大きくないし、目立つ店ではないのでそんなに儲かってるわけではない。

 ただしコーヒー好きなら1杯飲めば離れられなくなるインパクトを持ったここのコーヒーは、リピーターを着実に作り続けている。

「ほい」

「これ…、麻雀のルールブックっすか」

「ああ」

「やるなんて一言も言ってないですが」

「向いてると思うんだけどな。お前は頭がキレて仕事ができるし、常に周りに気を配れるってとこもまた良い」

「はあ」

 この店のケンジマスターは、どうも俺のことを気に入ってるらしく、(営業中に)よく話をしてくれる。

「まあ、マスターが言うなら暇なときにでも」

「おう」

 たったこれだけ。

 たったこれだけの会話が、俺を2度と抜け出せない道への誘いとなった。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

晶「へえ。ユウは喫茶店で働いてるんだ」

ユウ「もともとコーヒーが好きでね」

晶「コーヒーについては全然知らないけど、あれでしょ?いろんな豆をブレンドするんでしょ?」

ユウ「『オリジナルブレンド』とかいうメニューをよく見るから一般人はコーヒーをブレンドするものだと思ってるかもしれないけど、別にそうじゃないよ」

晶「そうなの?」

ユウ「1種類の豆で淹れるコーヒーもある。『ストレートコーヒー』っていう。複数の豆で淹れるのを『ブレンドコーヒー』」

晶「そうなんだ」

ユウ「むしろ淹れ方に着目してほしいんだよな」

晶「淹れ方?『エスプレッソ』とかいうよね」

ユウ「そう。『ドリップコーヒー』と『エスプレッソ』は全然違う。淹れ方も、楽しみ方も」

晶「ふーん。では先生。ご教授ください」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 

 あれから1か月後。

 ユウキのヤツは麻雀にドはまりしたらしく、シフトに入るたびに暇を見つけては俺に麻雀のことを聞いてきた。

 そして今日、客がいなくて暇なのでネット麻雀をやらせてみることにした(営業中)。

 やはりうまい。

 明らかに俺が教えた内容を、自らの力だけで発展させる能力がこいつにはある。

 『天才』と呼ばれる少女を、俺は知っている。

 若い才能ってのは、本当にワクワクする。

 こいつも、その片鱗が見える、な。 

 

「ん?今ちょっと見えたけど、お前チャットアプリ入れてんな?」

「ああ。そうですね。最初は暇つぶしで入れてたんですけど、麻雀の話題でやたら話に食いついてくるやつがいて、そいつと結構話してますね」

「男?女?」

「さあ。晶っていう中性的な名前で、じゃべり方とかも微妙でわかんないです」

「ふーん」

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

晶「妹さんには麻雀のこと言ってないんだ?」

ユウ「今、何か部活でいろいろ大変らしいし。特に話すことでもないんじゃね」

晶「そろそろ夏の大会かな」

ユウ「そう言ってた」

晶「最近なぜか明るくなったとか言ってたね」

ユウ「部活で、良い仲間を見つけたみたいでな」

晶「ちょろっと話してみれば?」

ユウ「女子高生に麻雀なんて言っても反応されるか?」

晶「思いがけないことが起こるかもよ?特に優秀な妹さんなら。もしかしたらそれ以外のところにだって」

ユウ「?どゆこと」

晶「ま。もしもの話だよ」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

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最近調子良いのよ

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ユウキ「また少し打ったぞ」

マユナ「☆2になって調子にのってラス引くまくったか…」

ユウキ「すぐそうやって決めつける!」

カズキ「すぐイカレるからなぁアイツ」

サツキ「降段待った無し」

ユウキ「味方がいないのはいつも通りなので早速成績張るぞ!」

カズキ「つまらん」

 

●『玉の間』(全105戦 4214343322241341411131243143212313343422234222211122331413233113123244224142342411242312231131☆41241121122)

トップ:30回 29% (27%)

2着 :31回 29% (29%)

3着 :23回 22% (24%)

4着 :21回 20% (20%)

平均順位 2.33 (2.38)

( )内は94戦時点

 

カズキ「あれ?」

マユナ「調子良いね」

サツキ「調子良いっていうか、下手したら今まで打ってきた中で1番良い成績じゃない?」

カズキ「『玉の間』で100戦以上打った成績がこれなら…、ある程度は戦えていると言っても良いのかもしれん…」

ユウキ「直近のトップ祭りが大きいとはいえ、悲願のトップ率30%タッチまで後わずかだ」

マユナ「むうぅ…。もっと苦戦するものだとばかり…」

カズキ「『金の間』であれだけボコボコにされてた頃を思い出すとな」

 

☆2成り立て時点

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直近

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マユナ「総合成績の平均順位も2.3台目指したいよね」

カズキ「つーか、今がまともだから余計にそう思うけど、総合成績は良くないよなぁ」

サツキ「どんだけ『金の間』の時ヘタクソだったんだっていう」

ユウキ「多分いちばんの原因は、意識が低かったんだろう」

マユナ「意識低い系?」

ユウキ「最近の夏ミカン、ドリブンズの園田プロの配信動画見て、自分がどれだけぼんやりと麻雀打ってきたかを思い知ったようだ」

カズキ「園田プロのって…、これとかか」

 


ユウキ「動画の内容はあらかた理解できるんだが、要はそういう思考レベルで実際に打ってなかったようだな」

サツキ「そういう意味での意識の低さですか」

カズキ「サボってたってことか」

マユナ「ちゃんとやり始めたら成績も上がってきたんだ?」

ユウキ「一因ではあるだろうな」

サツキ「まあ、単純な上振れの可能性もありますけどね」

 

 

ユウキ「直近の大トップ載せとくぞ」

マユナ「見せびらかし…」

ユウキ「うるさいな」

 

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ユウキ神配牌

カズキやっぱり上振れじゃねーか!!

ユウキうるさいな!!

 

f:id:natsumikan_toaru:20210530161334p:image

ユウキ「テンパイ」

サツキ「トイトイに受ければバイマンですね」

 

f:id:natsumikan_toaru:20210530161447p:image

ユウキ「やめた。リャンメンでもハネマンなら十分とみた」

マユナ「この巡目なら狙っちゃいそうな気もしたけど」

ユウキ「最近は『ラス回避トップ狙い』ではなく『2着決着を目指す』くらいの気持ちで打ってるらしいな」

カズキ「なぜ」

ユウキ「なんかそんな感じで打ってると最近の成績になってきたらしい」

マユナ「ふ〜ん?」

サツキ「『2着狙い』ならハネマンでも十分か…」

 

f:id:natsumikan_toaru:20210530161328p:image

f:id:natsumikan_toaru:20210530161321p:image

マユナじゃあなぜカンするのか

ユウキ「カンは義務だから…」

カズキ「どこに書いてあるそんなこと」

 

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ユウキほら

カズキ「ほらじゃねーだろ!」

 

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ユウキ「手が良い」

マユナ「はいはい上振れ上振れ」

 

f:id:natsumikan_toaru:20210530161441p:image

ユウキ「打六索で三色の6000オール8000オールまで見てやろうとも思ったが、『2着狙い』ならこうだろうな」

カズキ「まあ」

サツキ「これでも6000オールは十分見えるし」

 

f:id:natsumikan_toaru:20210530161408p:image

f:id:natsumikan_toaru:20210530161315p:image

ユウキ「快速」

サツキ「相手はたまったもんじゃないですけどね」

 

f:id:natsumikan_toaru:20210530161347p:image

ユウキ「カン五萬のタンヤオダマテンが手替わりした後、一発ツモ」

マユナ「やりたい放題…」

カズキ「おいおいこれ…」

 

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マユナ「東2局で終わっちゃったよ」

カズキ「毎回こんな感じならそりゃあ勝つわなぁ」

ユウキ「さすがに毎回こんな感じじゃねぇよ」

サツキ「勝てるときに勝たないと、負ける時は負けるんだから」

ユウキ「心を鬼にして」

マユナ「愉悦しか感じてないくせに」

 

 

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STORY 3-④ by Iori & Kazuki & ???????

natsumikan-toaru.hatenablog.com

 

 

 で、いくら完璧に打てたとしてもそれが実らないのが麻雀というクソゲーなわけで。

「またお兄のトップぅー……」

 サツキも、弟クンもマユナちゃんも善戦した。

 アガる時にアガって、オリる時にオリて、鳴く時に鳴いて、回る時に回って。

 それでも壁は厚い。

 たかが数ヵ月の雀歴ではこの壁は壊せんだろうな。

 でも……。

「いや、今回はいい勝負だったよ。前に比べれば」

「え?」

 ユウキさんも、気づいてるらしい。

「全然負けてたよ、ちょっと風向きが変わってたら、マユもサツキさんもカズキ君も、全然勝ってたよ」

「うえぇ…。アタシ結構でかいラスなんですけどー…」

 確かにサツキだけ、かわし手の2000点をあがった他はノーホーラ。振り込みは1回で、後はツモられツモられで点を削られていった。

「手が入らない以上仕方ない。麻雀なんて、ちょっと誰かに一瞬でも運が傾くだけで結果なんて180度だって変わる。半荘1回の点数なんか実力とは全く関係しない」

「……そーかもですけどぉ」

 サツキはあくまで勝つことに拘っていたからな。

 そんなこと言われても負けは負けって思ってるんだろう。

「あくまで、俺の見た感じでは、だけど。

 3人とも、間違いなく前よりも成長してる」

「……………」

「………成長…」

「……………………………………………」

(…………………これは……)

 人間っていうのは、

 かっこいいね、かわいいね、やさしいね、強いね、成長したね、

 といった単純で強いフレーズから、モロに影響を受ける。

 もしかしたら、

 強さを追い求めて、我慢して、そして戦いきって。

 そんなサツキに、1番必要な言葉だったのかもしれないな。

 

 

「イオリさん、打たなくてよかったんすか?」

「4人の麻雀見てた方がおもろかったしね」

 帰り道、すっかり日が落ちて真っ暗な中、俺とねーちゃんとイオリさんは一緒に歩いていた。

 あの後、もう3半荘打った。

 結果は、計4回で全員が1回ずつトップを取った。

 まあ、唯一ユウキさんだけがラスを1度も引かなかったところを見ると、やっぱり壁は厚いんだなぁとも思ったけど。

「やっぱ本物の牌でやるの良いな。ねーちゃん」

「……………あーうん」

「なんか、終わってからずっとこんなんだなぁ、サツキ」

「………」

 今まで、誰の手も借りずに自分だけの力で生きてきたねーちゃん。

 強烈なリーダーシップもあったこともあって、親以外から『成長した』なんて言葉をかけられたことなんてないんだろうな。

「……………。ハァ」

 これはマジだな。

 初めての超えるべき壁。

 初めての自分をほめてくれた存在。

 そして、

(初めての片思い、ね)

 

 

 

natsumikan-toaru.hatenablog.com

 

 

 

 

で、ミナコ、どうだったんだ?この娘。

あん?違う?何がだ。

まあなんでも良い。報告してくれ。

…そうか。やはりそうか。

自分が凡人だと思って生きている人間ってのは絶対に凡人ではない。

そんなわけがない。

自分を客観的に見れる時点で有象無象のその他大勢とは一線を画している。

うん。そうだな。

『凡人は努力するしかない』

この発想に異論はない。

ただし、

自分の目標のために努力し、それを叶える。

それを小学生の頃からずっと続けてきた人間に、

凡人なんかがいるはずがない。

その非凡なことができている時点で、

彼女は紛れもない『才能』の血を引いている。

それは父方の方もそうだが、母方の方だってそうだろう。

『夢を叶える』などと、凡人がいくら頑張ってもたどり着けん境地だ。

母方の方も、十分優秀な因子を持っている。

うん、そうだミナコ。

お前の言ってた通りだったな。

あ?違う?だから何がだ?

そういえばそっちからも何かあるんだろう?

……………

ほう。

『才能』の周りに集まる『才能』…。

まだ『特定』は早いということか。

弟…。その九条兄妹ってのも面白そうだ。

もうしばらくはお前に任せるとするよ、ミナコ。

ああん?何なんださっきから違う違うって。

…………あ、そうだったそうだった。

変わったんだな。最近。

すっかり忘れて前の名前で呼んでた。

…………

まあ、

そんなところで頼んだぞ。

引き続きお前に任せる。

アヤカ。

 

雀魂牌譜検討 ハデな戦術に結果が伴わない

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サツキ「はー。どうしたらカワイ子ちゃんたちを独占できるんだろ」

カズキ「いきなり発情してんじゃねーぞバカ姉」

アヤカ「すればいいじゃん〜。私以外なら」

サツキ「マユちゃんはユウキさん、エリアちゃんはマスターさんが目を光らせてるもんなー」

カズキ「目を光らせるまでもなく大して相手にされてないと思うんだが…」

サツキ「アヤカは素でめちゃくちゃ強すぎて返り討ちにあうし」

アヤカ「学ばないよね〜、サツキは」

サツキ「やはりクロロホルムしかないか…」

カズキ「そろそろ殺されても文句言えない立場になってきてるな…」

 

 

超チャンス手 vs. 超危険牌

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サツキ「この手から北切って放銃なんだけど、止めるべきだったかなぁって」

カズキ「確かに危険度はハンパないな」

アヤカ「問題は自分の手が良すぎるってことだね〜」

サツキ「夏ミカンって、自分の手に『溺れる』ってことは無いんだけどね。単純にここからこのド危険牌を切っていいのかどうか」

カズキ「テンパイなら行ってよさそうだけど」

サツキ「そこだよね。所詮は1シャンテンなんだよなー」

アヤカ「でもドラは自分から既に4枚見えてる。親に北で振り込む分には安そう…」

カズキ「上家がトイトイかもしれなくて当たり牌になってる可能性は結構あるけど、既に役牌が枯れて、河を見るにホンイツでもなさそう。ここも安そうか」

サツキ「下家が北家で、北で当たれば2翻確定…。でもやっぱりそんなに高くなさそう」

カズキ五筒赤五索赤が見えてないから確証は無いけど、危険を承知で打つ選択もありそうな気がせんでもないか?」

サツキ「ということで切ってみると…」

 

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サツキ「超痛い」

カズキ「ホンイツか…」

アヤカ「おお〜…」

サツキ「下家はマンズピンズの中尖牌をバラバラ切ってるから十分ありうるんだけど、今の夏ミカンにこのホンイツテンパイを読むことはできなかったね」

アヤカ「そもそも北を通した後の四筒やら五筒やらの危険度も高いし、大前提として押して良い手なのか微妙なのかも〜?」

サツキ「やっぱり引くべきだったかな?」

 

ホンイツ病は根深い

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サツキ「これくらいの手で…」

 

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サツキ「ホンイツに向かっちゃう」

アヤカ「うーん」

カズキ「ホンイツになればマンガン見えるとはいえ、ドラ五筒を使えれば門前でも打点は確保できる。やりすぎだろ」

サツキ「やっぱりそうだよね」

アヤカ「下家も鳴いてきてるしね。それなのに中張牌をバラバラ切っていくのは良くないな〜」

 

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サツキ「ドラ五筒にはある程度こだわったから、このリーチは打てたね」

アヤカ「打点へのこだわりは相変わらずだね〜」

 

ストレスはマジで打牌をおかしくする

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サツキ「ここから…」

 

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サツキ四筒

カズキ遊んでんのかコイツ!!??

アヤカ「もしくは寝てるか」

サツキ「前局のホンイツ志向が残っちゃってるね」

カズキ「そんな理由で!?」

サツキ「マジレスすると、この頃の夏ミカンね、仕事のストレスがやばくてその反動でめちゃくちゃ雀魂打ってたのよ。そしたらこういうめちゃくちゃな打牌が増えること増えること」

アヤカ「普段から自分を律することができてないのに…」

カズキ「そんな状態で打つなよな」

サツキ「でもこの鬼打ちのおかげで☆1→2に昇段したはしたんだけどね」

カズキ「なんなんだ…」

 

供託前提の鳴き

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サツキ「打たれた九萬

 

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サツキ「ポンする」

カズキ發バックか…」

アヤカ「夏ミカンのことだからドラ北を重ねるところまで考えてそうだね〜」

サツキ「愚形残りだし、大体1500点で終わりそうだから普段なら鳴かなそうなんだけど、今回は最後の親番でなおかつ供託がそれなりにあったということで鳴いてみたんだね」

カズキ「供託があって押し得なのは合ってるとは思うけど、それにしたって形が悪すぎないか?」

アヤカ「鳴くにしても打二萬くらいが良かったかもね〜」

サツキ「ちなみに夏ミカンはマジでこの形から親マンアガるルートを見てます」

 

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サツキ「結果、超痛い」

カズキ「これが効いてラスったわけか」

アヤカ「まあこの場面だけ見れば間違いなく押すべきだろうけどね〜」

 

サツキまさか私が顔が可愛いからっていうだけで天使たちを自分のものにしたいって思ってるわけじゃないよね!?

カズキ「知らねーよいきなりなんなんだよめんどくせーよ」

アヤカ「サツキもかわいーけどね〜」

サツキ「アヤカー♡♡♡」ダッ

アヤカ「」ペシッ

サツキ「イタ!」

カズキ「………」ウンザリ

サツキ「おやおや、われらのイチャイチャっぷりに嫉妬心に駆られて言葉もないかねマイブラザー」

カズキ「軽く絶望してるだけだマイシスター」

アヤカ「やっぱり仲良いね〜ふたり」

サツキカズキ「「………悪くはないけど…」」

 

 

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STORY 3-③ by Iori

natsumikan-toaru.hatenablog.com

 

  

「お邪魔します」

「します」

「いらっしゃいです。イオリさんも」

「マユナちゃん、久しぶりだね」

 本試が終わり、結果発表も終わらないままサツキはユウキさんとの再戦の機会を得た。というか、禁断症状が出始めた姉貴が見ていられないという理由で弟クンがセッティングしたわけだけど。

「よー。受験お疲れサツキさん」

「ありがとうございますユウキさん。どうでも良いので打ちましょう!」

「ねーちゃん、他の受験生に失礼だぞ」

 今回俺は、サツキが九条家に行くという情報聞いてムリヤリ同行させてもらった。

 サツキの麻雀を見るために。

 受験只中は全然打ってなかったらしいし、まあ普通に考えてユウキさんに勝てるわけがない。それでも何かアドバイスができるんじゃないかと思ってついてきた。

 というのは建前で。

 もしうまくいけば俺自身がユウキさんと打てるんじゃないかと思った。というのが最大の理由。

「んじゃー早速打つか。えー、イオリ君だっけ?イオリ君も打つ?」

「いえ、俺はとりあえず見てます。」

 ま、さすがにこの4人の戦いを見ないわけにもいかんしな。

 

「ツモ。タンヤオと、ドラ3!4000オール」

(……。へぇ)

 開局早々にあがったのは、起家のマユナちゃんだった。

 ユウキさんの先制リーチに対して無スジ2枚を切り飛ばして食い仕掛けからの親マンツモ。

 女の子にしては、という男女差別を言うつもりは無いが、想像していたよりずっと攻撃的な打ち手らしい。

「ロンだマユナ。5200は5500」

「ツモ。1000・2000」

 弟クン、ユウキさんとアガリが続く。

(苦しいなサツキは…。全然手が入ってない)

「リーチ」

 東3局。親のユウキさんからリーチ。

「……ッ」

(親リー…。サツキもそこそこな手なんだけどな)

 一萬二萬三萬六萬六萬二筒四筒五筒七筒五索七索七索九索 ツモ發 ドラ六萬

 ドラドラながら形は悪い2シャンテン。一発目でツモってきたのは1枚切れの發

(切るだろうなぁ。發。現物は一萬四筒九索とあるけど…)

 そんなふうに考えていた。それなりに上手くなっているとはいえ、サツキの麻雀歴はせいぜい数ヶ月だ。

 こんな發はよく考えずに切られるであろう牌だ。

 と、思っていた。

 サツキが選んだのは…。

「………」タンッ

(……四筒?完全撤退だと?『親リーにはベタオリしろ』という定型文的な選択か。それにしたってある程度形を保てる九索を選びそうなもんだが…)

「リーチ」

(!)

 直後に放たれるリーチ宣言。弟クンだ。

(……………そうか…)

 見てみれば、弟クンの河はある程度濃い。数巡のうちにはリーチが来てもおかしくないような様相だった。

(弟クンの追撃を予想しての完全撤退…)

 サツキは弟クンの捨て牌もしっかり見てたんだ。

 その辺にいる初心者は、リーチ者の捨て牌しか見ない。だがサツキは他のプレイヤーの動向までしっかり見ていた。

(次の瞬間にリーチ合戦になったとしても対応できるように…)

 すごい。

 何がすごいって、ただ他のプレイヤーに気を配っていたことがすごいんじゃない。

 ある程度打てる人間ならここから發を切ることはない。

 そこではない。

(サツキは、リベンジに燃えていた…)

 だけど、受験があって2ヵ月近く麻雀から完全に離れていた。

 その間、ずっと我慢していた。

 それこそ、やりたすぎて禁断症状が出るまでに。

 そして今日、やっとその時が来て、卓に着いた。

 マユナちゃん、弟クン、ユウキさんと他家にアガられ続けている中、自分にはチャンス手が入る。

 普通の人間ならアガることにばかり目が行く。

 普通の人間ならこのチャンスを生かそうと攻めっ気を出す。

 普通の人間なら、我慢などできるわけがない。

 何度も言うが初心者なのだ。

 なのに。

(あの四筒を打てるヤツがどれだけいる?)

 サツキは追わない。

 夢など。理想など。

(同じ立場の人間がもしいたとして、この手を一瞬でオリれるヤツがどれだけいる?)

 受験という戦いをやり切ったことからくる忍耐力か。

 はたまた、そんなことなど一切関係なく、ただ麻雀の理を求めた結果なのか。

 どちらにせよ。

(これが、麻雀初めて数ヵ月の人間の打ち筋か……?)

 明らかに、前のサツキよりも強くなっている。

 何人かのプロは、麻雀が強くなるためには麻雀だけやっててもダメだと言う。

 カンを鍛えるために株をやったり、感性やメンタルを鍛えるために読書をしたり、体力を鍛えるために毎日長距離を走ったり。

 だから、受験を乗り越えた人間が強くなることもあるのかもしれん。

 だが、

 麻雀を始めて数ヵ月の人間が?

 直前2ヵ月も牌に触りすらしなかった人間が?

(サツキ、うすうす感じてたけど…)

 お前は凡人なんかじゃない。

 お前はお前で、特別なものをちゃんと持ってる。

 

 

続く

雀魂牌譜検討 生牌連続放銃の転落

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エリア「ふあ〜」

マスター「また眠そうだな」

エリア「コーヒー飲まなきゃ…」

マスター「たまに心配になるんだが。こんな若いうちからこんなにコーヒーばっか飲んで」

エリア「マスターのコーヒーだから飲むんだもん!」

マスター「嬉しいこと言ってくれるな」

エリア1日13杯くらい普通だよね!」

マスター「……いやお前明らかに俺が淹れてる以外でも飲んでるな?まさか知らぬ間に自分で淹れて?」

エリア「マスターの仕事見てるから淹れれるもん」

マスター「…まったく……」

 

 

好形安手からの加カン

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上家:西ポン 打白

下家:三筒チー 打白

マスター發カンするかどうか」

エリア「ちょっと煮詰まりつつある状況だね!」

マスター「リャンメン2つの1シャンテンだから攻めたい気持ちもあるんだが、自分の目からドラも全然見えてないのもあって…」

 

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マスター「保留したようだ」

エリア保留の人生だね!」

マスター「人生は関係ないんだ」

 

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マスター五索カンで劇薄になった五索八索を引いてテンパイ」

エリア「さらに状況は煮詰まってるけど…」

 

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マスター「カン。もはやカンドラ+ツモのマンガンしか見えてない」

エリア「何もなければ2600止まりだけどねー」

 

f:id:natsumikan_toaru:20210525232601p:image

マスター「完遂」

エリア「おー」

マスター「もしこちらの待ちが五索八索だったらカンしなかったかもな」

エリア「残り2枚だと厳しいかもね!」

こういうのを『養分』という

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上家:一萬チー 打六萬  七筒チー 打白

下家:一索ポン 打四筒  白カン 打二筒

マスター「ここから…」


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マスター東切って放銃」

エリア「痛烈だねー」

マスター「上家は河を見るにホンイツ。まだソーズが余ってないから先切り感覚で東を切ったようだが、これが間に合わなかったってとこだな」

エリア「明らかに押しすぎだね!自分の手が大したことないのに東北をどちらも切ることになるよ!」

マスター「どちらも1枚切れでさっさと処理したいのは分かるんだが、2副露が2人いる中で既に戦える手ではない」

エリア「ベタオリすべきだねー」

 

はいはい、養分養分

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マスター「この局面」

エリア九萬を切ればテンパイ流局できそうだねー」

マスター「生牌なんだよな」

 

f:id:natsumikan_toaru:20210525232750p:image

マスター「切ったら放銃」

エリア「さっきよりは押す価値はあるだろうけど、危険度自体はやっぱり高いよねー」

マスター六萬が通ったからムリヤリ押したんだろうな」

エリア「注目すべきはやっぱり上家だね!明らかに九萬が当たりそうな鳴きだよ!」

マスター「しかも高そうだしな。ラス前でこの点差。テンパイノーテンは結構大きいから押したいところではあるが、やはりリスクが大きいな」

エリア「やめた方が良さそうだね」


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マスター「この点数でオーラスだ」

 

ラストチャンスで暴牌?

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マスター「さあ、マンツモかマン直で着順アップの展開」

エリア「行けそうかも!」

マスター「ここで何切るかだ」

エリア南白南は生牌で危険度が高すぎるねー。それでもこちらのアガリを考えるなら今のうちに切っておくべきかも?」

マスター「夏ミカンも、今はそう思ってる」

エリア「今は…」

 

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マスター白を切った」

エリア南を抱えたのかー」

マスター「この理由が『トイトイつけてトップにハネ直』したかったかららしいな。トップになるために」

エリア「トイトイを考えたら確かに白より南を残したいけど、現実的に考えてこの点差でトップ目がこちらに対する危険牌を切ってくるとは思えないよねー」

マスター「ホントそれなんだよ。マンガン作りに集中すべきだったな」

 

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マスター「テンパイを果たしたが親リーがかかってしまっている」

エリア「完全に南切り遅れだね!」

 

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エリア「おー」

マスター「まさに撃沈だな」

エリア南切り遅れは一旦置いとくにしても、この押しはどうだろうね?」

マスター「ラスに厳しい雀魂ならオリた方が良かったかもな」

 

エリア「スゥスゥ…」

マスター「コーヒー飲んでも寝ちまうんかい」

エリア「ん〜。だって寝る子は育つって」

マスター「あれ、なんかレム睡眠がどうとかって。ちゃんとした深い眠りじゃなきゃダメらしいぞ」

エリア「う〜。じゃあベッドで寝てくる…」

マスター「食って寝て…。王様じゃねーか」

 

 

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